第24話

22
508
2025/02/04 04:23 更新





   必ず戻ると約束して

   俺は梵天から連れ出された








万次郎
何で生き返らせるなんてことしたんだよ
万次郎
俺はあのまま死んでもよかった




小鳥遊
小鳥遊
そっか、
それは本心じゃないみたいだけど?







小鳥遊
小鳥遊
生き返らせたのは、まあ
私の都合。上層部の言いなりにはなりたくないんだ
万次郎
はぁ?




   意味がわからない

   上層部への反抗?



   




小鳥遊
小鳥遊
…私も秘匿死刑囚だったんだよ
小鳥遊
小鳥遊
強い術式を持つ私を
引き取ろうとした人達がいてね、
私をどうしてもそいつらのものにしようと
毎日毎日家に来てたんだ
小鳥遊
小鳥遊
もう関わらないでくれって
引っ越すと同時に
そいつらの屋敷に連れてかれた
小鳥遊
小鳥遊
そのとき家族は先に屋敷に行ってて




小鳥遊
小鳥遊
着くと、私の家族は手足がもげて
大きな桜の木に吊るされてた




   …






小鳥遊
小鳥遊
それで私の術式が暴走。
そこからの記憶はないけど
私を止めた“先生”からは
あの屋敷にいた計96人、
小鳥遊
小鳥遊
殺してたんだ




   「それが5歳の時だったかなぁ」

   しみじみと語るには余りにも残酷な内容だった










小鳥遊
小鳥遊
そのときは私も死刑を受け入れたよ
小鳥遊
小鳥遊
でも言われたんだ










小鳥遊
小鳥遊
“ひとりは寂しいよ”って









   困ったように笑うから

   俺もどうしていいかわからない。



   俺だってひとりは寂しいよ

   でもみんなが幸せならいいと思ったんだ




   俺から離れてみんなが幸せなら。









小鳥遊
小鳥遊
…万次郎もそう思ってるんじゃない?
小鳥遊
小鳥遊
死に際に出てきた言葉、
優しかったよ
小鳥遊
小鳥遊
みんなが大好きだから離れたんだよね
小鳥遊
小鳥遊
自分の呪いにみんなを
巻き込みたくなかったんだよね
小鳥遊
小鳥遊
辛いの我慢し続けたから
呪いが溜まっちゃったんだよ



  

   俺は強いから

   弱い奴みたいに泣いたりしない。


  
   もし、あなたが言うように

   我慢がだめってンなら

   どうしたら良かったんだよ





小鳥遊
小鳥遊
強さは泣かないってことじゃないし
腕っぷしだけの話でもない
小鳥遊
小鳥遊
素直に助けてって言えることも
私はある意味強さだと思うけど?






万次郎
そう、だったのか、
万次郎
何でオマエには
全部お見通しなんだろうな







万次郎
全部辛い、苦しい
万次郎
オマエが俺を助けてよ
万次郎
殺して生きさせたんだから
万次郎
責任取れよ





小鳥遊
小鳥遊
ふふ、誰に言ってんの
小鳥遊
小鳥遊
当たり前でしょ




   オマエの笑顔はずるいな…

  


プリ小説オーディオドラマ