ドンロン r18
“俺の気持ち、伝わった?“
最近ヘチャニとの間に距離を感じる。
俺たちは少し前から付き合っている。
同じドリムのメンバーとして活動しているが、ヘチャニはイリチルの仕事もあるので会える時間が少なかったりする。
それでも前までは、
こんな感じに超ぐいぐい愛を伝えてきたのに。
最近はこうやって駆け寄ってこないし。
これは俺の気のせいかもしれないけどなんか避けられている気がするし。
実際に全然会えてないし。
話しかけても冷たい返事ばっか。
1人でどんどんネガティブな方向に考えていたら、まくひょんが話しかけてきてくれた。
まくひょんはイリチルでもヘチャニと活動しているし、多分俺よりもヘチャニと多くの時間を過ごしている。羨ましい、。そんなまくひょんならなんか知っているのではないか、と思い、ひょんに相談してみることにした。
うそだ。
ヘチャニが俺の話ばっかしてるって、?
正直少し安心した。冷められてどうでもよくなってるのかなって思っていたから。よかった。
でも、じゃあなんで。なんであんなに冷たい感じなんだろう、。ただただ俺の勘違いだったのだろうか。分からなくて色々な考えが頭の中をぐるぐる回る。
しばらく考え込んで沈黙しているとそれが顔にも表れていたのかひょんが心配してきた。こうやっていつも優しくしてくれるひょんに今までなんども助けられたな、と思いながら、ヘチャニに話を聞くのは怖い。でも聞かないとなにも動かない気がするからひょんにお願いすることにした。
あぁ、ほんとに優しいなこのひょんは。ひょんがいてくれてよかった。1人で考えていた時よりは気持ちに余裕ができて、ヘチャニからの話を聞くまでは気楽に過ごそう。と決めた。
急にまくひょんに話しかけられたと思ったら、ロンジュニの話。そう、俺は最近確かにロンジュニ冷たい。自分でも気づいてる。じゃあなんでそうしているのか。冷めたのかって?いや、そうじゃない。むしろその逆だからだ。
そう、俺はロンジュニが好き。大好き。好きすぎて俺の方が愛が強いと思う。ロンジュニに重いとか思われたくない。だからといって目の前にいられると制御するのが難しい。不器用な俺は必然的に避けるという行動しかとれなかったのだ。
分かってる。分かってはいても難しいんだ。今はまだ無理だな。こんな甘えた考えじゃロンジュニに嫌われちゃうかな、とか思いながらもどうすることもできない俺は、結局変われなかった。
まくひょんからヘチャニと話した事を一通り聞いた。びっくりした。そんな理由だったんだって。安心した。よかったって。でもヘチャニの気持ちが分かったからってどうすればいいのかは分からなかった。
そうだよね。素直に自分の気持ちを伝えなきゃ。ヘチャニが思っている以上に好きだよって。全然重くないし、ヘチャニが今まで伝えてきてくれたみたいに、俺も伝え返さなきゃ。
ロンジュニから話なんてめずらしい。普段なら嬉しすぎてやばいのに、今は不安がついてきた。ついにしびれが切れたかなって。こんなことならもっと早く行動すればよかったと後悔の気持ちを浮かべた。
覚悟を決めて話を聞きに行くことにした。
覚悟は決めたとは言っても怖い。あーやっぱ聞くんじゃなかったな、また今度とかいって誤魔化せばよかった。まだロンジュナと一緒にいたいのに。
勝手にネガティブな方向に考えるヘチャンの意外をつくようにロンジュンが話をはじめた。
真っ赤な顔をして急に愛を伝えてきたロンジュンにヘチャンの頭は完全に混乱していた。
自分が今まで心配していたこととは真反対のことを言われて固まることしかできなくなっている。
すでに混乱していたヘチャンの頭はオーバーになりかけていた。“さみしかった”たったの6文字なのに、ヘチャンの心には重く刺さった。今までこの愛おしい恋人を置いてなにをしていたんだ。俺は本当のばかだな。とか今更なことを考えるが今まで押さえてきた気持ちが一気に溢れだし軽く口付けをする。
それだけ言ってまた口付けをはじめる。角度を変えながらなんども軽いキスをしていると、ロンジュンがいきなり口を開けて舌を絡めてきた。積極的なロンジュンにヘチャンの頭は完全にオーバーになった。顔を赤くし時に甘い声を漏らしながら必死に舌を絡めてくる可愛い恋人に耐えられなくなったヘチャンがロンジュンを押し倒した。
しかし、ロンジュンはそれを避けてベットから降りた。
そして一言。
混乱しまくっているヘチャンを横にロンジュンはヘチャンのズボンを外し下着までずるりと下ろした。
もうすでにオーバーしているヘチャンは完全にパニック状態に陥っている。それも仕方ない。どれだけ頼んでもしてくれないであろう’あれ‘を自らしようとしてくるのだから。
頭ではどれだけ混乱していても、身体は正直なもので、ヘチャンのそれは既に硬さを充分に帯びていた。ロンジュンは舌先を先端に当ててチロチロなめてから口の中へと誘った。
俺とは違う小さな身体に小さな手。そんな彼には似合わない肉棒を一生懸命咥えている。入りきらない根元は手で抑えながら、ゆっくり首を動かしている。そんな彼の様子を見ながらもっと喉の奥を暴こうと自然に動く腰。涙目になりながらがんばるロンジュンを見てヘチャンはどんどん射精感を煽られた。
ドクンッと欲を吐き出したヘチャン。タイミングが悪く彼の欲がロンジュンの口の中や顔などにかかってしまった。“ごめんっ”そう言ってティッシュを取る。が、ロンジュンの姿を見て思わず息を呑む。
ほんのり赤い頬に涙目で小さく開かれている口からはヘチャンが出した欲がたれている。
目の前に見える卑しい姿のロンジュンにまた熱を持ったヘチャンは今度こそベットに戻し押し倒す。しかしまたロンジュンは逃げて逆にヘチャンを押し倒した。
そう言いながらロンジュンはヘチャンの上にまたがった。
所謂 騎乗位、というやつだ。
ヘチャンは今更になって非現実感を覚えた。彼からこんなに行動するなんて。おかしい。オーバーな頭をフル回転させて考えても、これは紛れもない現実だったのだ。
必死に気持ちを伝えたロンジュンはそのままヘチャンの硬く直立した己を手に取って、手際よく自分の中へ導いた。積極的に動いているロンジュンもはじめてすることに怖さはあるわけで、恐る恐る腰を落としていく。
とってもゆっくりと少しずつヘチャンの肉棒を呑み込んでいった。半分くらい入ったところで“はいったか”と聞いてきたロンジュン。やっと頭の整理が追いついてきたヘチャンはこの発言によって完全に理性が切れた。
ズンっと思いっきり下から突く。一気に全部入れた。いきなりの強い刺激にビクビクと身体を震わせているロンジュン。
あまりにもロンジュンが可愛くて少し意地悪しちゃうヘチャン。自分で動くとは言っても、奥に当たって上手く動けないロンジュン。でもその間もゆるゆるとヘチャンが刺激してくるため、物足りなくなってゆっくり腰を動かす。
快感に耐えながら必死に腰を動かしているロンジュンだがやっぱりゆっくりしか動けないわけで。1ミリもそんなつもりはないのに、ヘチャンは焦らされている気分になっていた。
ついに耐えれなくなって下から突きはじめる。
正常位に戻し速度を上げていくヘチャン。今までの不安や行動を全部打ち消すかのように腰を打ちつけていた。それはロンジュンも同じで、今までの時間を埋めるかのように激しく求め合う。2人の気持ちは上がるところまで上がりきっていた。
急な本名呼びはまだ少しあったヘチャンの余裕を完全になくす。名前の呼び方など今まで気にしていなかったがいざ呼ばれるとこんなにくるものなのか。ヘチャンはロンジュンの華奢な腰を掴み、思いのままに腰を打ちつけた。ゴチュゴチュと音を立てながら与え続けられる快感にロンジュンは逃げようとする。しかしヘチャンにがっしり掴まれて到底逃げることはできないのだ。
もう言葉も発することができなくなり、だんだん意識が遠のいていくロンジュン。ぐぽ、と中を押し開く音がして、一気に意識を戻される。ヘチャンは腰を奥に押し付けながらぐりぐりと中を広げていく。うねりながら締め付けてくるナカにヘチャンももう限界で、最後の力を振り絞って動く。
お互い同時に欲を吐き出した。
もうすでに眠そうなロンジュンを見てゆっくりと肉棒を引き抜いた。まだ少し締め付けるのと控えめに声を漏らすため、名残惜しかったがこれ以上ロンジュンを無理させるわけにはいかないので、我慢した。
ゆっくり呼吸しながらそう言うロンジュン。
そう言いながら愛おしいそうに頭を撫でるヘチャン。それが気持ちよくてロンジュンはそのままスヤスヤと眠り出した。
積極的に動いてくれたロンジュナ、本当に可愛いな。俺めっちゃ幸せ者だわ。とかいつも通りの呑気なことを考えながら最低限の後処理だけしてヘチャンも横に転がる。
ツンデレだけどちゃんと愛してくれている俺の可愛い恋人。これからはなにも心配せず、いままで通りに気持ちを伝えていこう。そう決めて、寝ているロンジュンの額に軽い口付けをしてヘチャンも眠りについた。
とっても長いのに最後まで読んでくれてありがとうございました🫶🏻
やはりドンロンが大好きです。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。