火神くんと征の立場が、一瞬で逆転した。
──ダムッ…
征の後ろから、手が伸びる。
その手は、ボールに触れた。
が、その手に一瞬で気付いた征はもう、
実渕さんにパスを回していた。
──実渕さんが、ダブルクラッチで、フワッと飛ぶ。
ノーマークで、ゴールを決めるまであと少しのところで
水戸部さんが、実渕さんのシュートを直前でブロックした。
『うおーしのいだ!!ナイスブロック!!』
──ポン……
伊月さんは、火神くんにパスを回す。
そしてすぐ火神くんは、ペイント付近にいる水戸部さんにパスを回した。
──バシュッ!!
水戸部さんが、フックシュートで得点を決める。
誠凛『よおし!ナイッシュウ!!』
─ビッ!
……──パスッ……。
誠凛が2点をとれば、
すかさずうちも、2点とる。
───第1Qは、残り4分。
得点は、誠凛15 対 洛山9 。
───アウトオブバウンズ!!
──ビーッ!!
審判『誠凛、選手交代です!』
『出たー!誠凛の超6人目!!』
『いけー!!!』
交代したのは、黒子と水戸部さんだった。
ヒョイ、っと実渕さんがぶつかりそうになった黒子を避ける。
葉山さんのオーラが、ガラリと変わった。
…そんな気がした。











































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。