第6話

姉の仇を倒せた日5
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2025/10/26 14:48 更新
銀狼ぎんえん
血鬼術・樹狼臘梅
その血鬼術は彼の手から血が固まったように伸びてきて、樹木のように広範囲に広がった。
複数の尖った針のようなものが大量にあなたや3人の隊士に伸びてきた。
あなた
愛の呼吸・壱の型 包結・乙女椿
あなたは椿の花を連想させるような、しなやかで品のある型を守るように自分と隊士の周りに円状に展開させた。
彼女の愛の呼吸は、防御にかなり優れている。
銀狼は今まで見たことのない呼吸に驚き、同時に女神が舞っているような美しさに見惚れた。
あなた
斎藤さん、河原さん、菊大路さん、退避してください。この人は私が倒します。
隊士
あっ…!いや、でも…
あなた
…上官命令です。今すぐここから退避してください。
________お願いします。

そう言われた3人は黙って下がるしかなかった。
上官命令だというのもあるけれど、それ以上にあなたから心配の声色をしていたので、逆らうわけにはいかない、と思った。
その一方、銀狼は
銀狼ぎんえん
(この娘…自分の肉体の弱点をよくわかっている。貫通させて絶命させようとしたが、的確に切り刻んだ。見た目に似合わない戦闘経験値をもっていると思った方がいい。)
と、冷静にあなたを解析していたが、なんとなく、違和感を感じていた。まるで、こちらの考えを見透かしているような"眼"が恐ろしかった。
そうであるがゆえに、自分が本調子ではないことを彼は、悟ることができていなかった。
あなた
愛の呼吸・弐の型 蓮々・縁の舞
あなたは軽く上半身を脱力して、猛ダッシュで銀狼に迫った。
銀狼ぎんえん
(速い!!)
今まで会った鬼殺隊士の中で一等速い。
銀狼は咄嗟に血の触手を出してあなたの鳩尾みぞおちに刺そうとしたが、ずれてしまったのかももに軽く刺すしかできていなかった。
銀狼ぎんえん
(嘘だろ…?!事前に感じとっていたとでも言うのか?!)
まるで一歩先回りしているどころか、2歩も3歩先も読まれている感覚。
銀狼ぎんえん
(まずい…!)
銀狼は得意の体術をかましたが、あなたに足を掴まれて逆に投げ飛ばされた。
銀狼ぎんえん
(起きていることがすべて予想外すぎる…!どうする、どうする…!)
銀狼はすぐに血の触手を地面にめり込ませて地獄の牢のような網を作った。
ここから向かうが勢いよく突っ込んでくれればバラバラになる計算だった。
ところが、あなたが勢いよく上に飛んで牢獄を飛び越えた。
銀狼ぎんえん
…は?
あなた
愛の呼吸・伍の型 愛憎・紅蓮の裂
あなたがその型を出した瞬間。
銀狼の頸と胴体が離れた。
あなたの愛の呼吸の最強の技の1つ。愛憎の型。あなたのありったけの憎しみを技に昇華させた。
その時のあなたは冷静ではない。冷静ではないが、確かに強い技。
あなたは後ろを振り向いて銀狼を見つめた。
あなた
…私、あなたのことを一生、憎む。私が誰よりも大好きで、誰よりも愛していたお姉ちゃんを殺したから。
あなたは涙と憎しみを含んだ表情で続ける。
あなた
でもね、あなたの生きていた人生を否定もしたくないの。人の成れの果てになったあなたは憎いけど、人の時のあなたとなら、きっと分かり合えていたと思うの。あなたと私は同じ。
…生きていた時代が同じだったら、よかったね。とあなたは呟く。
あなた
憎んでいたよ。でも…それと同時にあなたを私は心の"核"にしていたよ。
その言葉を聞いた銀狼はなぜか涙が溢れた。
記憶の奥から流れてくる人間時代の記憶。
忌々しい掟。人を殺すことをなんとも思っていない死んだ目。何かに余計に恐れる一族。
銀狼ぎんえん
(ああ…そうか…俺は…)
あんな奴らと同じになっていたんだ。
銀狼ぎんえん
(悔しい…)
それと同時に。
銀狼ぎんえん
(俺を…憎んでくれて…ありがとう…)
そうして銀狼は塵となって消えた。

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