新キャラがどんどん出てきます
今回は、百合というより友達?かな?
どちらにしろ百合目的の人はすみません
12月下旬
真冬の寒風を受けながら優初はテントから出た
まだ雪風じゃなかったのが幸いだろう
どんなに寒くても樹木に着雪した雪と西に沈む夕焼けはなんとも美しい事やら
キャンプ×夜と言えばやっぱり自分たちで作るカレー!
テントから出てきたのは私の恋人の鞠。
そう言って鞠の方を振り向くと
手に持ってるのはどんぐり
それを何食わぬ顔で渡してくる鞠。
早くとってよと言わんばかりに近づいてくる鞠
昔の家庭科の時間にじゃがいもを丸ごと鍋に入れる鞠。
あぶないあぶない。
このままじゃ怪我するところだった…
トントントン
鞠が火番をしてくれている間、優初は、具材をどんどん切っていく
トバドバドバ
スプーンでひとすくいして、口に頬張る。
美味しい
と言おうとしたら感触に異変を覚えた。
この感触…
鞠を睨むと…
もうなんかどうだっていい気がしてきたわ。
仕方なくどんぐりを口に入れた
ゴリゴリゴリ
意外にも味がいける方だったので思わず驚く
けど…
いつだって鞠はそうだ。
口を開けばお兄さんのことばっか。
どっちかと言うと私よりお兄さんといる方が楽しそうで恋人っぽい。
無視されましたけど?
あれ?これ恋人っぽい演出では?!
いけるぞいける!
あーん
かと思ったらどんぐりカレーの入ったスプーンは、鞠の口の中に入った。
きっと彼女なりに頑張ってくれたんだろう。
顔がタコみたいに真っ赤だ。
彼女がいつか
この甘口カレーみたいに
私にデレデレになってくれる日は、あるのだろうか。
ゆ○キャンハマりました〜
皆様、誠に申し訳ございませんでした🙇♀️
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!