第83話

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2025/04/20 07:25 更新
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
…大丈夫か?
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
っひ、…ッ、
氷を入れた器を床に置きながら話しかけると
彼は大げさなほど体を震わせる。


………ん、…?
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
っごめなさ、…っ、
ゅるして、っ…はぁ、はぁっ、
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
大丈夫、大丈夫、…ふーって息吐けるか?
苦しいのどうにかしような、
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
っひゅ……はっ、ぁ"…ッ、
ごほっ、ぅ"、
微かな違和感を覚えつつ、彼の呼吸を
整えることに専念する。顔が赤いこと、
呼吸が荒いこと、俺を怖がっていること
なんかは先程の少年と同じなんだけど。
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
っはーッ…っ、げほッ、はぁ、はぁ、っ
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
そうそう、上手上手、
しばらく一緒に深呼吸を繰り返していると
ついに喘鳴のようなものは聞こえなくなった。
涙目で暗いキッチンに
視線を漂わせている彼の顔色は最悪で。
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
っ…はぁ、、はぁ、っ
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
…名前とか、…聞いても大丈夫?
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
…なま、ぇ、…?
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
そう、君の名前
正常に戻ってすぐに聞くのは酷かと思ったが
即答されると思っていた答えが
一向に返って来ないことで、
その考えはいとも簡単に絶やされた。
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
…どうした、?
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
………
荒い微かな呼吸音すら聞こえなくなって
死んでしまったのかと慌てて顔を覗き込む。

しかし、当の本人は俺の心配などどこ吹く風。
吞気に寝息を立てて眠っていた。
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
なんだ、、…
よくわからない奴だ。反抗したり、怯えたり、…。

どうせ起きてる間は、触れることはおろか
会話さえさせてもらえないだろうから、
眠っている今がチャンスだと思って、火傷や切り傷、
ひっかき傷だらけの腕を消毒した。


アルコールを含ませたハンカチを腕に当てる。
体が大袈裟に跳ねたけど、あえて何もせずに
優しく汚れを落とすことに集中した。
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
…、?
次に彼が目を覚ましたのは、
それから数分後のこと。
冷却を済ませ、止血を終えてすぐだった。


氷を入れたボウルをシンクに置き、
次はハンドタオルに水を含ませる。

処理班はもう呼んであるから
残る俺の最大の仕事は延々と続く血の跡を
一滴残らず拭き取ること。


風呂場から階段への血痕を丁寧に落としていると
隣の部屋で大きな物音がした。
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
どうしッ、…
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
来んなっ!近寄んじゃねぇッ、!!
そこには、気性の荒い彼がいた。
何かに怯えた、泣きそうな表情で
近くの物に当たっている姿は
酷くか弱く、触れれば消えてしまいそうだった。

サイドテーブルにあった、枯れた花が
挿さっていた花瓶が砕け散っているのを見て
さっきの物音と、腕の切り傷の原因を
思わぬところで知ってしまった、ような気がする。
あくまで憶測だから、本当のところはわからないけれど。
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
だれなんだよっ、…!
さわん、なッ、、!
暴れる彼の左腕を掴むと、大袈裟なほど体が震えた。
途端に呼吸が怪しくなる彼の肩をそっと抱き寄せる。
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
ッ、…
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
…髙木
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
……ッは、…っ、?
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
俺、髙木っていうんだ
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
君は?
できるだけ優しく、彼にそう語りかける。
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
っ……だれ、がッ、、…おしえる、か、っ…
……まぁ、端から期待はしていなかったけれど。
髙木雄也(purple-sea)
髙木雄也(purple-sea)
……そっか、
有岡大貴(orange-gun)
有岡大貴(orange-gun)
っ、、……
ぽんぽん、と優しく頭をなでてから立ち上がる。
そろそろ処理班が来る頃じゃないだろうか。
この子供と二人きりの空間は少し気まずくて
居たたまれない気持ちになってくる。


怯えたような、傷ついたような表情で
強く睨みつける彼を放置して、
再び血液を拭き取り始める。

精神が不安定だから…
性格も変わりやすいのかもしれない。
それにしたって変わりすぎだとは思うけれど。


段々赤く染まってきたハンドタオルを持って
台所へ行く。慌てすぎてそのまま放置してあった
包丁が床に置いてあるのが視界に入って、
少し、ほんの少しだけ背筋が凍った。もしも、
意図せずあの少年がここにきて
暴れていたらと思うと、…。

ゾッとしながら包丁をもってシンクに置く。
ハンドタオルと共にそれを洗い、
再び血の跡を拭き取りに行く。
何度もこの作業を繰り返し、
そろそろ指先が痛み出してきたころ、
何とかすべての血を拭き取ることに成功した。

落ちにくくなってきたハンドタオルのどす黒い血を
必死に洗い流していると、玄関の扉が
無遠慮に開けられる音が静かな家に木霊した。
念の為に仮面と武器を持って玄関を覗くと、そこには
同じような服装に同じような仮面をつけ、
サンタのように大きなごみ袋を背負った
3人ほどの処理班がいた。


お疲れ様です、と小さく声をかけると、
仮面の奥の瞳が鋭く俺を睨んだ。
今日はよく睨まれる日だ、とどこか他人事のように思う。

放置してきた少年の様子を見に行こうと
部屋を出る。怖がるといけないから、仮面を外して。


コンコン、と扉を叩いて部屋に入る。
一人になって少し安心したのか、
彼は穏やかな表情で眠りについていた。
……誰だ
すんませんでしたまじで

にじさんじに沼りまくってて気づいたら投稿してからとんでもねぇ時間かかってました

まぁぁじですいませんでした

なんか毎回謝罪してない?俺←

まぁ僕が悪いですね、はい()

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