第2話

凪様が好きすぎて
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2026/01/30 05:57 更新
凪様と一緒に住み始めてから、
私は少しずつ変わっていった。
嬉しいときはちゃんと笑って、寂しいときには黙り込む。
彼女の前では、感情を隠さなくなっていた。
退団公演の日。
幕が下りた瞬間、私の涙は止まらなかった。
袖に戻っても、目は真っ赤で声も出ない。
それを見た咲さんがクスッと笑う。
彩風咲奈
彩風咲奈
普段感情を表に出さないのに。
凪様が好きなんだね〜。
隣にいた朝美さんも頷きながら優しくからかう。
朝美絢
朝美絢
可愛いねぇ。
私はハッとして、少し顔を赤らめた。
何も言えず俯いたけれど、否定はしなかった。
すべてが終わった後、凪様と私は並んで家に帰った。
静かな夜。
2人で作ったご飯を食べて、
いつもより少しゆっくり噛みしめる。
彩凪翔
彩凪翔
今日、ありがとうな。
彼女のその一言に、私は小さく頷いた。
食事の後、ソファに並んで映画を流す。
画面では物語が進んでいるのに、私の視線はずっと隣にあった。
横顔。
長いまつげ。
穏やかな表情。
視線に気づいた彼女が、チラリとこちらを見る。
彩凪翔
彩凪翔
見過ぎや。
ま、そんなとこも可愛いんやけどな。
私は一気に恥ずかしくなって、両手で顔を覆った。
肩が小さく震える。
その様子がたまらなく愛おしくて、
彩凪は自然に手を伸ばした。
優しく何度も頭を撫でる。
彩凪翔
彩凪翔
ほんま、素直になったなぁ。
私の目はトロンとして、抵抗する力もない。
撫でられるたび、安心したように身を預ける。
彼女は小さく笑って、そっと引き寄せた。
私の居場所はここ。
そう言うように。
映画の音だけが、静かな部屋に流れていた。

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