第12話

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2025/01/15 02:00 更新
謎の少女
やっと来たのね。あなたたちがここまで来るのを待っていたわ。
翔太
待っていた……? 君は一体誰なんだ?
陽介
俺たちをここまで導いたのは君なのか?
沙織
でも、どこかで見たことがあるような気がする……
(謎の少女はゆっくりと微笑みながら、一歩彼らに近づく。その目には深い悲しみと決意が宿っていた。)
謎の少女
私のことを忘れてしまったの? でも、それも仕方のないことね。あなたたちが今まで見てきたすべての試練、すべての選択……それは私が作り出したものだったから。
翔太
作り出した……? どういう意味だよ、それ…。
陽介
まさか、お前が……?
(謎の少女は静かに首を縦に振り、彼らの質問に答える。)
謎の少女
そう、私はあなたたち自身の中に潜んでいた存在……つまり、あなたたちが心の中で生み出した“私”だったの。
(その言葉に、翔太たちは息を呑む。彼女が続ける。)
謎の少女
私はあなたたちの後悔、恐れ、そして選択によって形作られた存在。あなたたちが迷い、恐れるたびに私は強くなり、あなたたちを試練の中へと導いてきた。でも、それはあなたたちが真実に向き合うためのものでしかなかった。
沙織
つまり……あなたは私たち自身ってこと?
翔太
そんな……でも、どうしてそんなことを?
謎の少女
それは、あなたたちが過去の選択から逃げることなく、それを超えて未来を見つけるため。だから、私はここにいる。
(謎の少女の言葉に、翔太たちは胸に重くのしかかる感情を感じた。自分たちが避けてきたもの、見ようとしなかったものが、今まさに目の前に立っている。)
陽介
じゃあ、今までの試練は……全部、自分たちが作り出したものだったってことか?
謎の少女
そう。そして、その選択があなたたちを成長させた。今、ここでそのすべてを終わらせるか、それとも新たな未来に向けて一歩を踏み出すかを決めるのは、あなたたち自身なのよ。
翔太
……終わらせる。もうこれ以上、過去に縛られたくない。
沙織
そうね。私たちはもう十分に苦しんだ。でも、それが私たちのためだったとしたら、前を向かなきゃ。
陽介
よし、ここで終わらせて、もう一度未来を選ぼう。
(翔太たちは決意を新たにし、目の前の謎の少女――自分たち自身の象徴に向き合った。謎の少女は静かに微笑むと、周囲の景色が再び変わり始め、病院の廃墟が次第に消えていく。)
あなた
謎の少女??:これで、本当に終わり。さようなら、そして……新しい未来へ。
(その瞬間、翔太たちは光に包まれ、全ての重荷が解き放たれるような感覚に包まれた。そして、気がつくと、彼らは元の世界に戻っていた。)

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