ある日の職員室
芥川龍之介
…よし、戻るか。
先生
芥川先生、校長先生から呼ばれてるよ。
芥川龍之介
む、僕か。
先生
あと、敦先生と国木田先生も。
芥川龍之介
わかった。
〜保健室〜
ガラガラ
江戸川乱歩
あ！芥川先生！おかえり！
芥川龍之介
敦先生、国木田先生。校長から呼び出しです。
中島敦
え、校長先生？
国木田独歩
わかった。3人とも少しだけ待ってくれ。
太宰治
うん、わかった。
江戸川乱歩
行ってらっしゃい(*´︶`*)ﾉ
中島敦
うん、行ってくるね。
中原中也
……
〜校長室〜
校長先生から呼び出しって…
僕達何かしたかな？
校長
よく来たね。
国木田独歩
校長先生、用件はなんでしょうか。
校長
単刀直入に言う。あの3人の世話を私にやらせてくれ。
中島敦
え？失礼ですが、それはどういうことですか？
校長
お前たちにやらせたら甘やかすししっかり教育になってない。だから校長の私がやったら立派な生徒になる。
芥川龍之介
それは譲れないな。
校長
おや、なぜ？
芥川龍之介
僕たち自らあの子達の先生になったんだ。今更、代わる必要は無い。いや、代わらせない。
中島敦
そして、あの子達なりの生活があるんです。無理に皆と合わせなくても少しづつやっていけば身体も心も和らいでいくはずです。
国木田独歩
例え、担当を代えても、校長先生のことを受け入れるのは時間の問題です。俺達もその覚悟で居ましたから。
校長
はは、君達は何も分かっていないようだ。
校長
特に敦先生。
中島敦
え…？
校長
正直に言う。お前は先生の中でも最弱でヘタレだ。幾つも失敗を犯している。そんな先生はこの学校に必要ない。
中島敦
ｯ…！
芥川龍之介
貴様っ！
校長
所謂、お前達は「学校の恥」だ。
校長
戻っていいぞ。学校の下っ端。
国木田独歩
…
〜廊下〜
芥川龍之介
…酷すぎるぞ。
国木田独歩
ああ、校長先生はあの子達のこと全然分かっていない。俺は校長が担当なんて御免だ。
中島敦
…よね国木田独歩
敦先生？
中島敦
校長先生の言う通りだ。僕はヘタレで無力。仕事だって幾つも失敗している。こんな先生、いない方がいいよね。
芥川龍之介
なっ！
国木田独歩
敦先生、そんなことないぞ。
中島敦
あ、ごめんなさい。ちょっと空気吸ってきます。
コツコツ
国木田独歩
敦先生‼️
芥川龍之介
…
