第19話

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2026/02/09 10:29 更新












  体育館の空気が、いつもと違った。



あなた
  … 多くないですか?  
knmc
knmc
  それは思いました  



  今日は部活見学の日。
  剣道部の前には、女子が数人集まっている。
  その光景を剣持先輩と見ていた。


  私、二年生になったんだ。

  そう実感する瞬間だった。



mob
  じゃあ、一旦
  自己紹介するか!  


  先輩の声で、
  ぎこちなく新入生たちが並ぶ。

mob
  一年のmobです!
  剣道は中学からやってました!  
mob
  一年のmobです。
  初心者ですけど、頑張ります。  



  続々と自己紹介をしていく
  一年生の中に、少し緊張した顔で
  姿勢がきれいな子がいた。


sris
sris
  一年の白石萌衣しらいし もえです!
  よろしくお願いしますっ!  


  礼が、すごく綺麗だった。












knmc
knmc
  二年は一年の
  フォロー入って  


  剣持先輩の指示に従い、
  私は白石さんの隣に立つ。



あなた
  私、二年の恋瀬あなたの下の名前っていいます。
  分からないことあったらどんどん聞いてね!  
sris
sris
  はい!よろしくお願いします、先輩っ!  


  素直でいい返事。
 

  面をつける前の説明をしていると、
  白石さんのかわいらしい声が聞こえた。


sris
sris
  先輩!竹刀の持ち方、
  これであってますか … ?  
あなた
  うん、大丈夫だよ!  


  その時。


knmc
knmc
  お、いいフォームですね  


  後ろから声がした。
  振り返ると、剣持先輩だった。


knmc
knmc
  未経験ででこれは  
  なかなかですよ。  


  白石さんの目が、ぱっと輝く。

sris
sris
  ホントですかっ、
  ありがとうございます!  


  褒められている。
  
  実際、白石さんは上手だし当たり前だ。
  だけど、胸が少しだけざわっとした。



sris
sris
  先輩、あの  
sris
sris
  剣道部って、厳しいですか?  
knmc
knmc
  まぁ、楽ではないですね  
 

  いつも私にするように即答をする。
  
knmc
knmc
  でも、続けたいなら
  しっかり面倒は見ますよ  


  真面目で、優しい。

  知っている。
  知ってるからこそ。














  練習後。


sris
sris
  ありがとうございましたっ!  


  新入生たち、そして白石さんが帰っていく。





knmc
knmc
  恋瀬さん  


  剣持先輩が声をかけてきた。

knmc
knmc
  後輩対応、
  慣れてきましたね  
あなた
  二年生ですから!  


  ふふん、と胸を張って言ってみると、
  衝撃の言葉が私に落ちてきた。


knmc
knmc
  白石さん、貴方が
  ついてもらえませんか?  
あなた
  えぁ … 私、が?  
knmc
knmc
  はい。相性良さそうですし  
あなた
  … わかりました!  


  一瞬、言葉に詰まる。

  返事はした。だけど、
  先輩が褒めた後輩。
  しかも、女子。

  



knmc
knmc
  … どうしました?  
knmc
knmc
  元気ないですけど  


  ダメだな、すぐ気づかれてしまう。


あなた
  気のせいですよー!  
knmc
knmc
  … そうですか?  


  少し疑ってる顔。

knmc
knmc
  まぁ、無理はしないでくださいね。  
  貴方の先輩は僕なんだから。


  ぽん、と
  頭を軽く叩かれた。

knmc
knmc
  貴方は、貴方の役目を  
  果たせばいいんですよ
あなた
  … はい!  


  その言葉で、胸のざわつきが少し落ち着いた。
  私の立場もちゃんとある。

  

  友達と帰る途中の白石さんが振り返って、
  手を振ってくる。
  私は笑顔で振り返した。

  新しい後輩。
  新しい立場。

  私は二年生になって、
  剣持先輩は三年生になる。

  その間で、
  私はちゃんと前に進んでいる。

  そう思えた。





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