第8話

気づき。
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2025/04/12 11:24 更新
やっと心を落ち着かせ、爽やかな追い風を感じ、
その風の行方に顔を上げると、待ち望んでいた
神社の本殿があった。
レオス•ヴィンセント
ついにやりましたねぇ!!あなたくん!😆
あなた
はい…!!!☺️
イメージより大きく、権現造ごんげんづくりで厳かであるが、また同時に優雅で気品が溢れ美しい。
よく晴れた空の元、
その色彩は日の光に照らされキラキラ輝く金色と、鳥居や柱の朱色、緑青ろくしょうの屋根など、とても鮮やかに私の瞳へ映り込んだ。
あなた
わー……。写真撮らなきゃ!
私はスマホを手にして、写真を撮ろうとした。
その時、2枚目を撮ろうとしたら、博士が画角に入り込んできた。
カシャ📷
あなた
あー!映り込まないでくださいよ〜…!
博士はニヤッとわらって、いたずらげに話す。
レオス•ヴィンセント
えぇ?良いじゃないですかぁ〜!
レオス•ヴィンセント
一緒に撮りましょうよぉ!
あなた
…もー。
まぁ、博士はこういう人だしな…そう思い、苛立ちつつ
一旦私は諦めることにした。
あなた
…撮りますよ。
あなた
ハイ、チーズ!
神社を背景に、ニッコニコな博士と軽く微笑んだ私。

2人で撮ったこの写真はなんだかんだで、
とても大切な記念写真である。
博士の満足げな笑みを見るとなんだかそう思えた。


早速参拝をすることにした。

2礼2拍手一礼。

私は「仕事がうまく行きますように。」と願った。
あなた
(博士はなんて願ったんだろう…)
レオス•ヴィンセント
手を合わせて真剣に祈っているようだった。
参拝終わりに博士がおみくじを引きたいとの事だから、
順番に引いて一緒に開いた。
すると、私は大吉、博士も大吉だった。
あなた
え!やった!!
レオス•ヴィンセント
おお!
あなた
良いことありますよね!!これは絶対に。
レオス•ヴィンセント
まぁでも私の場合はもうあなたくんという人がそばに居てくれますから結構良いこと起きてますけどねぇ。
あなた
あ、ありがとうございます…
照れ隠しに私はおみくじをまた見返すと、
ふと恋愛の欄が目に止まる。

待ち人 思っていたより早く来ます。

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これになんだか少しどきっとして隣にいた博士を見る。
あなた
(最近この人に心をよく乱されるけど…やめよ!
まさかね…!)
レオス•ヴィンセント
そろそろ行きましょうか。
こっちを向いたバチっと博士と目が合う。
私はやたらと神妙な面持ちだったので、彼は首を傾げるかしげる
レオス•ヴィンセント
どうしましたか??
あなた
いえ…!何でもないです!
レオス•ヴィンセント
そうですかぁ。
心臓の鼓動が早くなってきた。落ち着かせるため一度お手洗いに行くことにした。
あなた
大変申し訳ないです!ちょっと、お手洗いに行って参ります…!
緊張して変な日本語になってしまったが、そんなことはどうでも良い…!
私はそそくさとお手洗いに向かった。
レオス•ヴィンセント
はい、行ってらっしゃ〜い。

 
あなた
(これは…もしかして…私??!)
あなた
(…恋してる!!?)
その瞬間、博士の自身ありげな微笑みを思い出した。
あなた
うわっ!
思わず、驚いて声が出てしまった。恥ずかしくて、こっそりと辺りを見るが、周りに一応誰もいないのでホッとした。
あなた
(うっそでしょ…??!恋だなんて…ぜぇぇったいあの人は恋しちゃだめな人じゃん…!!)
あなた
(怖いよ!一応クローン精製で犯罪も犯してるし、)
あなた
(上司?だし、!!)
あなた
(ビジュは良いけど…!!!認めたくない…!!!!)
スマホを見るともう10分も経っている。
私はあんまり待たせるわけには行かないので、一応平静を装って博士の元に戻ることにした。
レオス•ヴィンセント
おや、お帰りなさい。
あなた
はい!ただいま戻りました。
レオス•ヴィンセント
これ、あなたくんにさしあげますね。
あなた
え?良いんですか?!
レオス•ヴィンセント
勿論です。
手のひらサイズの小さな白い紙袋。開けると中身は健康祈願のお守りだった。エメラルドグリーンのお守りでレースの素材でできている。
珍しくてとても素敵である。
あなた
わあ…!!綺麗。
私の表情をチラッと見て嬉しそうな博士。ドヤ顔だ。
レオス•ヴィンセント
ですよねぇ〜!
レオス•ヴィンセント
あなたくんにはこれから末永く共に働いてもらいますから、
レオス•ヴィンセント
健康祈願お守りが丁度いいですねぇ。😊
あなた
すっごく嬉しいです!ありがとうございます!
あなた
あ、じゃあお返しとしてはなんですが、
あなた
今度いくら食べに行きませんか。
レオス•ヴィンセント
え!良いんですかぁ!
あなた
はい。お守り高かったでしょうから、いくら丼奢りますよ。
レオス•ヴィンセント
嬉しいですぅ〜!金欠だったんですよぉ〜!😆
あなた
(あ、そーいうこと、言っちゃうんだこの人。まぁこの人らしいか…。)
あなた
…それじゃ大体見れましたし、そろそろ帰りましょうか。
レオス•ヴィンセント
そうですね!帰りましょうか。
私は拝殿を一度振り返って観てから階段を降りていく。
博士はまだ大丈夫そうだが、私は正直へとへとであり階段を見るなり結構気が沈んでしまった。

その様子を博士が見て気づかれたのか、心配したように私に聞いてきた。
レオス•ヴィンセント
どうしたんですかぁ?もうエネルギーなくなっちゃったんですかぁ??
あなた
いえ、大丈夫です…。
普段の疲れもどっとやって来た気がする…色々あったからなぁ…
あなた
(お母さんは慣れない生活だから休める時に休んでね、と言ってくれていたけど、やっぱりなかなか休めなくて…無理しちゃったかな…)
 
そんな調子で半分ぐらい降りた時私はとうとうしゃがみ込んでしまった。
あなた
うっ…。足が痛すぎる…。
みると靴擦れもしていて踵から血が出ていた。
レオス•ヴィンセント
あらっ!?大丈夫ですかぁ?
あなた
す、すみません…。
レオス•ヴィンセント
危ないですから私がおんぶしますよぉ。
とても申し訳なさを感じつつ、これでは厳しすぎるので、おんぶしてもらう事にした。
あなた
大変申し訳ありません…。
あなた
本当に、ありがとうございます。
レオス•ヴィンセント
良いんですよぉ〜。😊
そう言うと、博士はよっこいしょと私をおぶってくれた。煙草臭いけれど、
温かくて安心感のある心地よい背中だ。

話しながら階段を降りてゆく。いつもよりずっと穏やかな博士の声と夕方の涼しくて気持ちいい風が吹いてくる。

しばらくすると、私はうとうとして
思わず、そのまま眠ってしまった。
レオス•ヴィンセント
そういえば、あなたくんはどうしてまめねこを知ったんですか?
あなた
レオス•ヴィンセント
おや。
レオス•ヴィンセント
寝てしまいましたか…
レオス•ヴィンセント
あなたくん。
いつもありがとうございます〜。☺️
ふと、そんな言葉が聞こえた気がして、私はハッと目を覚ます。タクシーの中だった。

驚いて、隣を見るとあのお守りが置いてあった。
運転手さん。
お客さん、目が覚めましたか
あなた
あ、あのすみません、私ずっと寝てて記憶ないんですけど…
あなた
もしかして、男性が乗せてくださったんでしょうか…?
運転手さん。
はい。そうですよ
博士のことだろう。
運転手さん。
住所こちらで合ってますよね?
あなた
あ、はい。間違いないです。
運賃も払ってくれていたらしく、
あなた
ありがとうございましたー。
タクシーを降りて、家に着いた。ぼーっとしながら鍵を開ける。

そのとき気づく。博士の事が自然とどんどん頭に浮かんできている自分がいることに、

かおがあつい。これは完全に
あなた
好き…。

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