今の私の顔引き攣って苦笑いに見えると思えるぐらいに心が沈んでいた
そりゃそうだ
iemonさんは人気者だし皆んなに好かれてる
そして私も…
ただiemonさんだって好きな人ぐらいいて当然なんだ
私はただの友達でしか無いんだから
iemonさんの恋を邪魔することなんてできない
本当は逃げ出して何もかも捨てて泣き出したい
ただそんなことしたらiemonさんが気を遣ってしまう
なるべく自然に…心の内が見えないように‥仮面を顔に貼り付けて
私は…
俺は臆病者だなぁ…
直接「好きです」なんて言えないから
本人に相談するなんて
もしめめさんが俺の事が好きなら…
なんてそんなことある訳ないか
ただ…いつかは…きっと
あぁ駄目だ
自分の気持ちが溢れてくる
泣きたくなんてないのになぁ…
こんな所iemonさんに見られたらいけないのに
もう私は泣かない、そうあの日から決めたんだから
だからもう私はiemonさんのことを気にしない
………
なんて私には無理だな…
私はiemonさんにいっぱい助けられていっぱい笑わせてもらって
あの人の全てが好きになってしまった
私は…どうすればいいんだろう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。