蘭太郎とは小学生の頃からの付き合い。
幼い頃に両親を亡くした私にとって彼は兄のような存在だった。
それが彼が残した最後の言葉だった__。
図書室の奥で頭から血を流して死んでいる幼なじみ。
これは夢だと頬をつねっても、目を擦っても__
この「現実」を理解するしかなかった。
蘭太郎はもう戻ってこない。もう話すことも笑うこともできない。
そんな現実を受け入れたくない私はずっと彼の傍で泣くことしかできなかった。
みんなが捜査をしている中、最原くんが様子を見に来た。
彼の言葉を聞いた瞬間、更に涙が込み上げてきた。
その涙を見て最原くんはぎゅっと私を抱き寄せた。
彼の言葉に頷き、私は涙を拭いて約束を果たすとこの胸に誓った。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!