第29話

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2026/03/25 22:00 更新





 キラが死んだ


 その言葉に仲間のみんなは焦りを感じていて、
 でもその間ルビーは一人語っていた。


 正気を失った紅葉ちゃんがルビーに反撃をしたが
 その攻撃はルビーにとっては擦り傷。


 紅葉
絶対に許さない…殺してやる。
 ザキ
やめとけ、一人で戦うなんて自殺行為だ。
あなた
そうだよ!ね、紅葉ちゃん一度落ち着、
 紅葉
落ち着けるわけないだろ!
 我慢の限界に達した紅葉ちゃんが声を荒げた。

 紅葉
何も考えずに戦ってた?ふざけるなよ…
 紅葉
魔力がなくなって、キラがどれだけ辛い思いをしたか知らないだろ…
 ルビー
あぁ知らないな、そんなどうでもいいこと。知りたくもない。
 紅葉
今日までに新たな能力を得ようと、どれだけ足掻いてきたと思っている?
 紅葉
能力が使えなくなって、一体どれだけ不安だったか…
 紅葉
どれだけ恐ろしかったか…どれだけ悔しかったか…
 紅葉
どれだけ苦しかったか…!


 キラが抱えた思いを紅葉ちゃんは自分事のように
 語って、大粒の涙を流しながら泣いて、
 ザキに掴みがかって。

 そんなあたしは、ただその様子を見ていることしか
 できなくて。そこで初めて気づいた。


 あたしはなにもわかってないし、なにも持っていない

 ザキのように、親友や相棒などの称号を
 持っているわけでもない。
 紅葉ちゃんのように、過ごした時間が短くても
 その人のことをたくさんのことを知っている
 わけでもない。
 霊夢のように、世界を守るために立ち向かう勇気と
 力があるわけでもない。



あなた
(そんなあたしは、このチームの何?)

 チームの要?チームの主力?いいえ、きっとあたしは
 感情に流されるだけの人間だ。


 だったら、この場にいなくてもいいんじゃない?

 そんな考えばかりが頭の中によぎるだけだった


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