第33話

26
122
2026/07/24 03:00 更新





 東方幻想録〜完結編 最終話〜「笑顔」11:36〜







 幻想郷を賭けた最終決戦は、一時はルビーの圧勝
 だったが、キラによる能力のおかげで畳み掛けて
 霊夢たちの勝利となった。

 そして、ルビーの過去を聞きやるべきことを告げた
 今、空気はシーンとしていた。


 霊夢
ほら〜、みんな〜そろそろ帰るわよ〜
 紅葉
いや…ほんとに…まだ動けそうにないんですけど…
 キラ
誰かおんぶして〜
 紅葉
いや自力で歩け
 キラ
はぁ!?てめぇ俺はもうただの一般人キラさんなんだぞ
 キラ
そこらへん少しは丁重に扱えや!
 紅葉
だったら僕だってずっと前から一般人紅葉さんだったわ
 紅葉
もっと丁重に扱えや!
 キラ
おんぶの用意ができました紅葉様
 紅葉
くるしゅうない
 ルビー
なんなんだあれは
 キラと紅葉の言い合いのようなじゃれ合いの様子を
 見たルビーはそう呟いた。
 ザキ
いつものことだ気にするな



 ルビー
本当に…不思議な奴だ…
 ザキ
バカだからな…あいつは…
 ルビー
バカ?
 ザキ
バカだから…思ったこと偽りなく全部、お前にぶつけられたんだと思うぞ
 ルビー
なんだよ…それ…

 はは、と苦笑いをするルビーは、なぁと次の話題に
 変える。

 ルビー
お前は…本当にこれでよかったのか?
 ザキ
博麗の巫女も言ってただろ。
 ザキ
憎しみは憎しみの連鎖しか生まれないって。
 ザキ
その通りだと俺も思う。

 正義と悪。その解釈は、人それぞれ違う。
 だから今回のルビーの言っていた正義も、正解なのか
 不正解なのは分からないし、正義の本当の答えなんて
 誰にも分からないのだ。

 ただ、ザキの思うことは


 ザキ
お前の大切な人が語っていた夢は、少なくとも正義だと俺は思うぞ
 ルビー
…!
 ルビー
あぁ…そうだと…いいな…


 ザキ
てかあなたはどこ行った?
 ザキ
あいつルビーに蹴られて吹っ飛んでいったが…
 ルビー
あなたなら…あそこにいる

 ルビーが指を差した方には、ザキがいるところから
 ほんの少し、離れた場所にいた。

 駆け寄ってみると、ボロボロの上着の上にルビーの
 上着がかけられていて、健やかな顔で寝ている。
 血は出ているがそこまでの出血ではない。


 ザキ
……はい、あなた
 ザキはあなたを抱えて、ルビーの近くに下ろした。
 ルビー
は…?俺なにも言ってないが…?
 ザキ
お前があなたと一緒にいたい想いが顔に溢れ出てたぞ
 ザキ
それにあなたが言ってた。
 ルビー
言ってた?何を?






あなた
ねぇザキ
 ザキ
あ?
あなた
あたしのことよく思ってないと思うけどさ
あなた
あたしはルビーを止めたくて、夢を叶えたくてここに来たの
あなた
ルビーの近くにいた共犯としてね。
あなた
だからあたしは最後の戦いが終わったら、
あなた
ルビーを1人にさせないためにも、一緒に夢を叶えるためにも
あなた
ルビーの近くにいるって決めたんだー!
 ザキ
はぁ…
 ザキ
近くにいるって…それはお嫁に行く的なやつか?
あなた
はっ、はぁ!!?ちがうよバカ!!
 ザキ
なんだ、違うのかよ
あなた
違うに決まってるでしょうが!!
 ザキ
……でも近くにいるって、もし一生をかけた償いをするってなっても?
あなた
うん、いるよ
あなた
ルビーは1人でいたらなにするかわかんないし笑


あなた
…まぁ、それにはあたしの想いも入ってるし、昔の約束も入ってるから
あなた
っていうのもあるけどね





 ザキ
そう言われたら、叶えたくなるだろ
 ルビー
なんだお前あなたのこと好きなのか?
 ルビー
あなたは渡さないからな
 ルビー
というか近づいたら殺す
 ザキ
おー物騒

 シスコンだな。いや兄じゃないけど。

 ザキ
…大切な人のためにも、あなたのためにも夢を叶えてあげろよ
 ザキ
あなたが1番お前のことを想ってるのはお前も知ってるだろ?
 ルビー
……あぁ、そうだな


 ルビーは近くに下ろされたあなたを自分の足に頭を
 置き、膝枕の状態にした。
 そして金髪に近い赤みのある、長くてサラサラした
 髪の毛を手櫛でとく。

 ルビー
…あなたには、悪いことさせてしまったな
 そう罪悪感を感じながら、我が子を愛するように
 次は頭を撫でていた。


あなた
…ん……んぅ…?
あなた
…ルビー?
 ルビー
起きたか?
あなた
……その様子から反省したんだね、よかったぁ
 ルビー
あぁ。すまなかった

 ルビーはそっと手を伸ばし、あたしの頬に添える
 ように触れた。輪郭をなぞるように、優しく指で
 撫でられる。

 膝に頭を預けたまま、そっとルビーを見上げる。
 その視線に気づいたルビーは、優しい眼差しで
 あたしの瞳をまっすぐ見つめ返した。

 ルビー
俺はナツキのためにも、あなたのためにも
 ルビー
この幻想郷で償うことにするよ
あなた
…うん、そっか
あなた
あたしもそれ、一緒にやっていい?
 ルビー
ダメだ
 ルビー
あなたが怪我したらどうするんだ?
 ルビー
それにこれは俺の罪を償うだけであってあなたは関係ないだろ
あなた
え即答??しかも圧強いし
 ザキ
怪我する前提なのかよ
あなた
どうしようザキあたし断られた
 ザキ
じゃあ俺の前いた世界に来るか?手伝って欲しいことがある
あなた
え!!行く!!
 ルビー
ダメだ行くな



あなた
…ルビー
 ルビー
なんだ?


 目を細め、そして目尻を垂れさせる。
 起きたばかりでなかなか出ない声を押し出すように
 言った。



あなた
ルビー、おはよう
あなた
そして…おかえり
 ルビー
…あぁ、ただいま

 「ずぅっと一緒にいる」

 あのときにした約束は、少し破ってしまったけど
 今からでも、まだ間に合うと思った。

 東方幻想録 Fin







 next:♡8〜10

 🎸☕️
 🎸☕️
完結〜〜〜‼️‼️
 🎸☕️
 🎸☕️
キリが悪くなってしまうので大分長くなりましたゴメンナサイ
 🎸☕️
 🎸☕️
次は能力録、といきたいところですが
 🎸☕️
 🎸☕️
諸事情により小話集にまとめて投稿させていただきます🩷🩷
 🎸☕️
 🎸☕️
小話集も終わったらオリジナルストーリー(短編)も投稿する予定ですがちょっと微妙です😵‍💫
 🎸☕️
 🎸☕️
もう暫くお待ちください〜!



プリ小説オーディオドラマ