葛葉サイド
最近、あなたの葛葉に呼ばれたい名前に避けられている
勘違いではないことは確かだ
あからさまに俺のことだけを避けている
俺、何かしたかな
もしかして、この前に叶が聞いてきたこととなにか関係があるのか
もしあるんだとしたら、早めに弁解しないと不味いかも…
不安にさせてしまっているのかもしれない
ガタッッ
ガチャッッ
バタン
会いたい、話したい、抱き締めたい
いろんな思いが脳内を駆け巡った
無我夢中であなたの葛葉に呼ばれたい名前を探して走り回った
息切れや、疲労なんてきにしないで。
そとまできちった、やげぇ…
走りすぎてくらくらする…
つかれた…
プップーーー!!
え…くるまの……
ドカッッ
視界が横に傾いた
目の前を勢いよく大きなものが横切って、近くの電柱に衝突した
まわりからは悲鳴が上がる
ざわざわとひとが辺りを囲んでくる
俺のまわりには、人がたくさん集まってきていた
でも、俺を見ていないことはわかった
ふと起き上がって、後ろを見ると、そこには車に跳ねられて意識を失っているあなたの葛葉に呼ばれたい名前がいた
俺の心臓のおとはうるさくなるばかりだった
病院にはいろんな人がかけつけた
俺は、病院の椅子でただただぼーっとすわっているだけだった
誤字があったらすみません
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。