第69話

事故
361
2024/06/18 10:31













葛葉サイド


最近、あなたの葛葉に呼ばれたい名前に避けられている


勘違いではないことは確かだ


あからさまに俺のことだけを避けている


俺、何かしたかな


もしかして、この前に叶が聞いてきたこととなにか関係があるのか


もしあるんだとしたら、早めに弁解しないと不味いかも…


不安にさせてしまっているのかもしれない




葛葉
おはよー……今日もきてないん

ローレン・イロアス
んあ、おはよー

なんでそんな元気ない?

葛葉
ローレンか、はやいな、今日は

ローレン・イロアス
まぁね、で、どうした

葛葉
なんでもねーよwきにすんな

ローレン・イロアス
…言いたくないならいいや

あ、そうそう、最近、あなたちゃん休んでたけど、今日すこし遅れてくるらしいよ

ガタッッ

葛葉
マジかっ!(よかった、話せる…)

ローレン・イロアス
そ、そんなによろこぶ…?wまぁ、うれしいけどさ


おはよー

葛葉
あ、おはー。叶

あれ、さっきまで後ろにいたんだけど…いなくなっちゃった

葛葉
ん、だれが?

…あなた

葛葉
え、なんでいなくなったって…

……

葛葉
俺、探してくる。


ガチャッッ


バタン


(あーあ…いっちゃったか…)


葛葉
ハァッ,ハァッ,…どこいったんだ…あいつ

会いたい、話したい、抱き締めたい


いろんな思いが脳内を駆け巡った


無我夢中であなたの葛葉に呼ばれたい名前を探して走り回った


息切れや、疲労なんてきにしないで。


葛葉
はぁっ…

そとまできちった、やげぇ…


走りすぎてくらくらする…


つかれた…


葛葉
くっ…そろそろ帰るか…

プップーーー!!


え…くるまの……


ドカッッ


葛葉
……は…

視界が横に傾いた


目の前を勢いよく大きなものが横切って、近くの電柱に衝突した


まわりからは悲鳴が上がる


ざわざわとひとが辺りを囲んでくる


俺のまわりには、人がたくさん集まってきていた


でも、俺を見ていないことはわかった


ふと起き上がって、後ろを見ると、そこには車に跳ねられて意識を失っているあなたの葛葉に呼ばれたい名前がいた


葛葉
……!!あなたの葛葉に呼ばれたい名前!

町の人
き、救急車!はやく!

俺の心臓のおとはうるさくなるばかりだった



あなた!!葛葉!

ローレン・イロアス
大丈夫か!?

奈羅花
あなたっ!!

病院にはいろんな人がかけつけた


俺は、病院の椅子でただただぼーっとすわっているだけだった


剣持刀也
だいじょうぶですか?

葛葉、大丈夫か?

葛葉
な、んで…俺の心配を…

バカ!お前だって事故に遭ってんだ

葛葉
ッ…どうしよう…俺のせいで…あなたの葛葉に呼ばれたい名前が

奈羅花
いまは、弱気になってる場合じゃないでしょ

葛葉
でも…

剣持刀也
あなたさん、まだ意識戻ってないんですよね

ローレン・イロアス
みんなでまとうよ…

葛葉
……うん



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