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そう言ってたから私は窓もない部屋の扉を開けて入ってすぐ閉めた
本当自我はあるようだけど記憶がなくなっているみたいだね
きりやんさん大変だっただろうな
噛みつかれて血を飲まれなきゃ私は感染しない
適度な距離を持って制す
そう思っているとシャークんさんがナイフを投げてきた
そのナイフを避けてシャークんさんのもとを蹴ったが、避けられた
後ろから来たのに気づかず私はシャークんさんに捕まった
放送からきりやんさんの焦る声が聞こえた
私はシャークんさんに噛まれた
噛まれた痛さがあったし、私の上にはシャークんさんがのっていた
私感染しちゃったかもとか思いながら痛みを堪えていたら
シャークんさんは不思議そうに私を見ていてナイフを取り出し私の首に当てていた
状況掴めてないんですけど
その時勢いよく扉が開いた
そう入ってくるときりやんさんはキョトンとしてこちらを見てきた
まさか、治ったのかもしれない
それだったらなんで治ったのか
私がそう言うときりやんさんは数秒考えてあることを言い出した
紋章を確認すると確かにあった
赤くて魔法陣にバツを書いたような印で明らかに怪しかった
じゃあ、私がいればみんな助かるかもしれない?
私が実験台になるのか、最悪すぎ
そう言って私の上からどいて床に座った
これで世界が救われるかどうかはわからないけど頑張るしかない
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。