第39話

『刺繍』
120
2026/07/07 10:09 更新
校舎宿泊。





それは、夜に校舎でキャンプファイアーをするうちの学校独自の文化だ。



四角い木の棒に、自分の名前の刺繍をしたハンカチを結び、それをキャンプファイアーの土台にすると言う、不思議な工程のある行事。


















なのに。














pn「うわあああぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!
  あなた!!!助けてぇぇぇ!!!!」



sn「あなたさぁぁああああん!!!!僕も!!!!
  僕も助けて欲しいですぅぅううう!!!!!!」










私は今、バカ2人から泣き着かれています。
















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
















放課後の教室で、バカ2人と一緒の刺繍の練習をする。




2人とも手先は器用なのに、縫い方がこんがらがってミスりまくっていた。











縫い方さえ覚えられれば、普通に出来ると思うんだけど....











pn「んん〜〜〜〜〜???? これあってる??」



あなた「うん、あってるあってる」



sn「うわいってえぇぇぇぇ!!! 刺さったぁぁ!!」



あなた「ちょ、しにがみくん!?!?」



pn「ハハハハハハwww 馬鹿だなぁあ!!しにがみぃ!!!!」



あなた「あ、ぺんちゃ(((」












ぺいんとがしにがみを煽ったその時。




刺繍をしていた針が、ぺいんとの指に思いっきり刺さった。










それはもう、ほんと綺麗にブスッと刺さっていた。




















pn「いっっっってええええぇぇぇぇ!!!!!(爆音」



sn「フハハハハハハハww 人のこと煽るからですよ〜ww」



あなた「ったく、塗ってる時によそ見なんかするから...
    しにがみくんも煽らないの」



sn「ンフフw はあぁ〜いw」



pn「くそぉ〜〜 いってえぇぇぇ.....(泣」











なんか、でっかい子供を相手してる気分になってくな。





ぺいんとに絆創膏を渡して、2人のくだらない煽り合いを聞きながら自分の分の刺繍を素早く終わらせる。










こう見えて刺繍とか繕うことは得意な方だ。




















先生が言うには、ハンカチに刺繍するのは大概名前だが、名前が入っていれば他に何を刺繍してもいいそうだ。








せっかくだし、ワンポイントの花とかやっちゃおうかな?
















久しぶりの刺繍に心が躍っていると、ふと2人が話しかけて来た。









sn「そう言えば、このハンカチの刺繍って名前は自分で
  やらなきゃいけないんですけど、その他の刺繍は誰が
  やってもいいらしいですね!」



あなた「そうだねぇ〜 もはや何でもありですな」



pn「最低限名前は自分でやれってこと?」



sn「そーゆー事です! そ・こ・で!!!!!
  まぁーーーたいい噂があるんですよぉ〜〜〜〜笑」













嬉々として説明していたしにがみくんが、急に胡散臭い顔になって近寄ってくる。





この表情のしにがみくんは、ろくなことを言わない。














....何だか嫌な予感がする。














あなた「...一応聞くけど、どんな噂?」



sn「お! お姉さんお目が高ねぇ〜笑
  しょうがないから教えてしんぜよう!!!!!」



pn「なんかうざいな()」



sn「お???? なんだなんだ???????
  こっちは別に教えなくたっていいんだぞ???」



pn「ハイハイ、サーセン」














軽い冗談を言い終わった後、しにがみくんは嬉しそうに声をひそめて言った。

























sn「好きな人のハンカチに、自分がやった刺繍と同じ刺繍
  をすると結ばれるっていう噂があるんです笑」




プリ小説オーディオドラマ