第3話

3つのタマゴ
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2021/03/20 01:01
なんじゃこりゃァァァァァァァァ!!

なぜ今私が叫んでいるのかは、布団の上に3つのタマゴがあるからだ。当然、私は今大混乱。
博麗霊夢
ちょっと待ってちょっと待って!?なんで卵があるの!?しかも3つ!?確かに私は生まれ変わりたいとか思ってたけどこういうことじゃない!!もしかして人間って爬虫類だったとか!?でも保険の教科書にはー
母
「霊夢~?どうしたの?朝から急に大声出して、遅刻するわよ~」
博麗霊夢
ハッ…
布団の近くにある時計を見たら学校が始まる時間間近だった。
博麗霊夢
やば!?早く行かなきゃ…
急いで制服に着替え、昔からつけている大きな赤いリボンを着け、学校に向かおうとした…が、布団の上にある3つのタマゴに目を向ける。
博麗霊夢
(どうしよう…お母さんに捨てられたら…でも学校にタマゴなんで持って行っていいのかな…?)
博麗霊夢
………
博麗霊夢
(ああもうっ!持って行っちゃえ!)
そう思い、カバンにタマゴを入れた。

~昼休憩~
私は今、近くにあったベンチに腰かけている。
博麗霊夢
霊夢「はぁ…色んな意味で持ってきちゃったけど…大丈夫かな…」
タマゴを手に持ってみると、暖かい。勿論、ハンカチとかで包んでもいない。
よく見ていなかったから分からなかったけど、珍しい模様をしていた。
1つ目は、市松模様。2つ目は麻の葉模様。3つ目は蝶の模様をしている。
博麗霊夢
不思議なタマゴだな……
そう思っていると……
生徒1
生徒1
きゃあああああ!!ガーデイアンの方々よ!
生徒2
生徒2
うおおぉ!輝いて見える!
新校舎の近くで生徒達がキャーキャー言ってる。
博麗霊夢
何かしら…?
近くに行ってみると、何かここの学校には無い珍しい制服を着ている。
生徒1
生徒1
キャー!!今日もかっこいい!!
博麗霊夢
なにあれ?
友1
友1
あ、霊夢さんは転校してきたばかりだから知らないかもしれないけど、この学校には、ガーディアンというのがあるのよ?そしてガーディアンには、特別な制服が支給されるの!
友2
友2
1人目、誰にでも優しくて、まさに神対応!!東風谷早苗様!2人目は、真面目でクールキャラ、魂魄妖夢様!そして、ガーディアンの中のリーダー、霧雨魔理沙様!3人とも美しい…!!
博麗霊夢
ふーん…ってはぁー!?
霊夢の叫びが響き渡る
友2
友2
ど、どうしたの?
友1
友1
そうよ、急に大声出して…
博麗霊夢
あ、いやっだって…やっぱなんでもない…
友1
友1
そういう霊夢さんも素敵…!!
博麗霊夢
(この事言ったら絶対に音速で広まる…!!)
実は、霧雨魔理沙、魂魄妖夢は私の幼馴染みなのだ。
中学2年の二学期の時、転校して離れ離れになってしまったが、2回目の転校でここの高校に来たのだ。
博麗霊夢
(時々魔理沙とか妖夢とか聞こえてたけど…まさか幼馴染みだったとは…今すぐ話しかけたいけど、絶対私のこと忘れているよね…)
コポ…
博麗霊夢
…?虫でも入ったのかしら?
カバンの中を見ると、なんと市松模様のタマゴが動いていたのだ!?
博麗霊夢
え!?ちょっ、なんで動いているのよ…!!おまっ、動くな!!落ち着け…!!
霧雨魔理沙
…!?あれは…!?
魔理沙の視界に一瞬だったが、カバンの中に3つのタマゴが見えた。
霧雨魔理沙
お前…それは…?
魔理沙が霊夢の方を掴んだ
パシっ
霧雨魔理沙
!?
博麗霊夢
気安く触らないで!
そう言い残して、霊夢は校舎へと歩いていった。
魂魄妖夢
魔理沙…あれってもしかして?
霧雨魔理沙
ああ、間違いない、タマゴだ!
東風谷早苗
私も見ました!しかも3つ!
魂魄妖夢
初めて見ました…タマゴを3つ持っている人…


博麗霊夢
(ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!なんつーこと言ってんのよ私!!沢山の人の前であんな事言っちゃったら絶対引いちゃうぅ!!バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバガ…!!)
そう自分を責めながら教室に戻り、自分の席に座る。
キーンコーンカーンコーン…
授業が始まった。

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