: Nagumo Side
家がどこら辺にあるか聞かれたから
答えたらその近くにあるケーキ屋の
有名なフルーツタルトを2つ
買ってきてとおつかいまで頼まれた。
あなたの喜ぶ顔を見たいのは全 僕の
共通認識なので拒否するような
僕は何処にもいない。
だから、任せてと返しておいた。
こんな予定では全く無かったのだけど。
勝手に決められてしまった。
急に連れてこられてこんなガタイのいい
おじさんと話すのは緊張するよね~
自分の父親ながら共感できるもん(
と言うか僕たちは今までにもう、1度
会っていたという事実に驚いている。
: Yumenushi Side
まぁ、なんやかんやありつつも
与市くんのお父さんには応援された。
婚姻届の届け人の欄にも名前を
書いて貰ったからあとは提出するだけ。
私が居た時にナンパされてもこれで
相手を牽制できるようになるのかと
思うと嬉しくなってくる。
与市くんにはとても申し訳無いけど、
私は嫉妬深い女なのだ。
口元の筋肉が緩んで思わず、
だらしない声が出てしまっても
仕方がないだろう。
価値のなかった私の人生に
大きな価値をつけてくれた。
君を捨てた私をまだ好きだと
言ってくれた。
私の人生を楽しくしてくれた。
私を幸せにしてくれた。
君は私に希望を与えてくれた。
大きな体験をさせてくれた。
覚悟しといてね ! ! 、なんて大層な事を
言ってしまったけど 後悔なんてしていない。
これは最初から私の責任だ。
巻き込んでしまったんだから最後まで
責任くらい取りたい。
だって彼は私と出会わなければもっと
幸せになれた筈なんだから。
まぁそんな事を言ってるだけで本当は
与市くんを誰よりも愛しているから
他の女に渡したくないだけなんだけど。
『 私の タイプ に ぴったりだ! (笑 』自分の為に逃げるあの頃の私なんて
もう何処にも居ない。
過去だってもう関係なんてない。
だって これからは " 南雲 あなた " として、
新たな人生を歩んでいくんだから。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。