指名された冨岡は、
表情を変えずに言った。
黙り込んでいた時透を見兼ね、
煉獄が声をかけた。
冨岡は
少し考えたあと言った。
部屋に気まずい空気が流れたとき、
放送が鳴った。
次の瞬間、会議テーブルから
八人の前に液晶パネルが現れた。
パネルには柱九人の名前が
記載されており、
悲鳴嶼の所は灰色に
塗りつぶされていた。
いきなり現れたパネルに、
一同はなかなか手を出すことが
出来なかった。
そんな中、
はじめに手を伸ばしたのは
宇髄だった。
宇髄は、誰かの名前を
トン、と押した。
ひとり、またひとりと
投票をしていく。
最後に冨岡がパネルから
指を離すと、主催者は言った。
皆が固唾をのんで
続きを待つ中、
冨岡は静かに目を閉じた。




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。