行った記憶もあまりない遊園地は
もっと人がいっぱいで賑わっているはずだった 。
アトラクションの待ち時間には
友達や家族 , 時には恋人と楽しく会話を交わしたり
普段はあまり食べないようなご飯を食べたり ,,,
それが私のイメージだった 。
キムテヒョンの言葉に私はこくんと頷いた 。
キムテヒョンの口から出た優しい言葉に ,
なんだかすごくくすぐったくなった 。
ガチャン
安全バーが下ろされた音 。
ずっと夢見たきた光景にわくわくだった ,,,
隣のあいつとは違って 。
その言葉と同時に動き出したジェットコースター 。
ジェットコースターの位置も
キムテヒョンの恐怖も頂上に達した時だった 。
チラッと横を見ると
放心状態のキムテヒョンが
店員に怖い目線を送っていた 。
そんなたわいのない会話をしながら
私たちはアトラクションを後にした 。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!