悟の代わりの任務だし、
油断は禁物かな……
祓った呪霊は思った以上に雑魚で
一瞬で任務終了……
のはずが、
外に出ても◯◯さんがいない。
辺りはもう夜で暗くてあまり見えない。
だけど、
暗くても分かる違い
明らかに異変を感じる
持っていたガラケーで時刻を確かめる。
2018年7月28日
13年後……?
……確実に詰んだ。
多分あの雑魚呪霊の術式だ。
一瞬攻撃がかすった気がしたけど、
雑魚だからと思って気にしなかった。
いつ戻れるのか、そもそも戻れるのか、
全くもって検討もつかない。
にせんじゅうはち……?
私は今過去じゃなく未来にいる……
じゃあ、夜蛾先生は私を知っている……
もし高専が今現在も残っているとすれば……
どうしてこんな簡単な事が思いつかなかったんだろう。
すぐに私は最寄りの駅に向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。