ザァ_______......
海の波打つ音が大きくこだます。
緊張感が走るその場は海辺近く、
そばには大きな海底監視塔がそびえ立つ
スタッ(整列)
大人らしき6名の男女の前には数名のまだ幼さが残る者から大人びた者まで様々な顔ぶれが整列していた。

ー 2時間前 ー
【常時管理・司令塔】
広々としたその場所は海辺近くに設置された灯台を再利用し、地下を増築。
そのまま海底の監視、最低限の海底情報の管理等をし、本部に報告をする役割を果たすため各海辺地域に設置された
数ある『常時管理・司令塔』の内の一つ。
この地域に建てられている常時管理・司令塔は、
旧都市近くということもあり、
付近の住民からは通称
[旧都市灯台]と言われている。
そんな旧都市灯台に、
ある室内には
カタカタと鳴り響くパソコンの音に加え、
ある室内には
ペラペラと書類を捲る音がこだましていた。
その内、相談室と立てかけられた部屋の中には
向かい合わせに並べられたテーブルに
数名の隊員達が真剣な声で話し合っている
そう不機嫌な表情で語る男は、愉快げな男に向かって
ジト目を向ける。
そんな男達に向かって、淡々とした表情で話す20半ばほどの女が1人。
そう言う男は、
困ったとでも言いたげに眉を顰めつつもその口元はニヤケが隠しきれていない。
バタンッ!!!!
そんな彼等のいる部屋に、荒々しくドアを開ける者が現れた
《》ワード詳細

そう、ニタニタと笑う男に向かって、その場にいる全員がジト目を向ける
ガチャッ_______
頭を抱える狭間とは反対に、稲佐はバッと元気よく椅子から立ち上がる
その瞬間、
塔内にチャイム音が鳴り響いた
元気よく オー と先陣を切って歩き出す稲佐の後ろには、
ある者はげっそりとした面持ちで、
ある者は楽しそうに、
ある者は無表情のままあとに続く
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______________
[そして冒頭に戻る]
稲佐隊6人の前には全部隊の
今年度卒業したばかり隊員らが整列している
ザワザワザワ_______
自分達の教員をしており、なおかつチーム順位10位
と、最高ランクを誇る稲佐隊の唐突な自己紹介に、これから初任務を控える隊員達はザワザワザワと騒ぎはじめる。
そう、狭間が険しい顔をしながら叫ぶと、
一斉に隊員達は静かに整列をし直す
しかし、その中にも1人、周りをキョロキョロとしている者がいた。
雪人である←
トントンッ(叩)
そんな雪人を見てか、誰かが雪人の肩を優しく叩いた
雪人がそう応えかけた途端、後ろの方から何やらこちらに向かって叫ぶ声が聞こえてくる。
突然男女の六名ほどがこちらに向かって来るのを確認し、隊員らだけでなく、
稲佐隊の面々も驚いたように様々な表情を浮かべた
そう言う狭間に向かって、問いかけられた稲佐は「さぁ?」と首を傾げつつ、こちらに向かって近づいてくるその一行らを見つめる
そう、その場にいた者達は、
一向らが一気に喋り出す雰囲気に圧倒されていた。
そしてそんな雰囲気を終わらせたのもまた、その一行のうちの1人だった。
そんな楽しそうな稲佐を見て、その場にいる誰もが思った。
""""""""""何も良くねぇよ"""""""""""""
と。←
稲佐隊は一部はなんだか楽しそうにしていたが、
もう一部はこの世の終わりのような疲れた顔をする
雪人は頭の中に多くのハテナを浮かべながらも、
その胸の内はこの先すぐにやってくる初任務にドギマギとした感情を持っていた。


























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。