2020年
ーーーー日本ーーーー
東京、首都圏
18:00
ガチャッ(ドアが開く)
「?あら、お帰りなさい。
今日は早かったのね?」
「はいはい、ちょっと待ってね。今作ってるから」
スタスタスタスタ_______
(ヒョイっ)リモコンを取る
「あっ!ちょっとお兄ちゃん!!
今俺がテレビ見てたのにぃ!」
「起きてた!起きてたもんっ!」
弟が少し涙目になりながら雪人をジィと見つめ、
雪人は意地悪そうにニヤリと笑う
「こーら。2人とも喧嘩しない!
仲良く仲良く!」
そんな2人の間に割って入ったのは父だった
ガタガタガタッ(揺)
「?あら、揺れてるわね〜」
「でもこの感じだと震度3くらいだな、、
すぐ収まるだろう
2人とも、大丈夫か?」
「大丈夫だよ、これぐらい!!」
日本が地震大国故か。
誰もがいつものことだと、
すぐに収まるだろうと、
信じて疑わなかった。
【ブーブーブーッ】
[地震です地震です 揺れが収まるまで身体を_______]
ザッ_______
ゴゴゴゴゴ_______[倒壊]
一瞬の出来事だった。
地面が崩れるように下へと抜ける。
それに身を委ねるかのように自身の身体も下へと急降下していく。
雪人はタンスのそばに居たものの、運良くタンスが反対側に倒れたことにより、足に擦り傷のみで済んでおり、
座り込んだ状態で気絶していた
______________
______________
「おい、______tdtmgtpw_」
「tdg………起きろ雪人」
「起きろ!雪人!!!
大丈夫か?!?!」
「あぁ、そうだ、そうだ、、、」
「ッ,よ、良かった、雪人、貴方がッ、無事で_______...(泣)」
雪人が目を開くと、そこには怪我だらけの両親が泣きながら雪人の目の前にしゃがみ込んでいた。
そして優しく雪人を抱きしめる
そこで雪人はボヤボヤとしていた目を思いっきり開くと、両親へと問いかける
雪人は倒壊してグシャグシャになった家の中を見渡す。
そして不安げな顔をしながら両親を見つめた。
.......しかし、そんな雪人の必死な問いかけに、両親はただただ静かに俯いた
雪人はある場所に目をやると、今まで以上に目を見開いた。
そしてその場所に向かって勢いよく近く。
怪我をしていることさえ、忘れているかのように…。
「!雪人!貴方もまだ怪我をしているのにそんなに急に動いたら_______」
母の言葉も無視して、雪人はタンスが倒れた場所へと近づき目を落とす。
……………タンスの下に流れる、赤黒い血と、微かに見える小さな力なき手を見ながら………
「雪人、、、」
「雪人!!!!!!」
混乱状態に陥りながら必死に弟の翔を助け出そうとタンスを持ち上げつつそう叫ぶ雪人に、父がそう声を上げる
「………やめなさい。
もう.........だめだったんだ。」
雪人はポツリポツリと目から大量の涙をこぼす。
しばらく両親は泣き続ける雪人を優しく抱きしめていた。
地震から数ヶ月が経ち、
被災地は微々たる日常を取り戻しつつあった。
……その心に、深い傷を負ったまま_______。
「、今日はカレーだそうよ、。」
雪人達の住んでいた地区は日に日に地盤沈下が起き始め、大部分が凄まじい勢いで海へと沈んでしまった。
そんな雪人達は避難場所であった小学校での生活を余儀なくされていた。
「へぇ、今日はご馳走だなぁ、、。」
家を失い、ある者は家族を失い、大切なものを失い、
復興中である数ヶ月間、
避難場所で生活を余儀なくされた人々は誰も彼もが暗い表情を隠しきれずにいる。
「あぁ、そういえばあの話知ってます?」
「あの話、、??」
「えぇ。海の方から怪物みたいな未知の生物が発見されたと.....」
「あら、それって迷信なんじゃ?」
「いや、、それが、、、、」
バタンッ!!!!(ドアが開く)
そんな陰鬱とした雰囲気が流れる小学校の体育館に、突然大きな音が鳴り響く。
そのドアを開けた先にはひとつの人影がチラリと見えていた
そして、、、、
[グチャァァ](人が潰れる)
「きゃ、、キァァァァァァァ!!!!!!!!」
突如としてドアの向こうから現れたその人の姿同然の者は、手に持っていた剣らしきものを操り、
一瞬でドア付近にいた数名の人間を潰してしまった。
「なっ、何なんだ?!?!?!」
「に、逃げろォォォ!!!!!」
そんな突然訪れた悲惨な状況に、人々は混乱に陥るしか無かった。
そして避難地である体育館にはドタドタと慌ただしく逃げ惑う人々の足音で埋め尽くされた。
「「雪人!!!」」
「あぁ、よかった!無事だったか!!!」
「早くここを離れましょう!
意味がわからないけれどとにかくここは危険だわ!!」
そう、両親が腰を抜かしていた雪人を支えようとした瞬間だった。
[ベチャッ]血飛沫
やれやれと首を振るその者は、
次は
雪人の両親を含め、体育館中に慌てふためいていた多くのものを一斉に潰しにかかった。
その者の背後には不気味な魚とも、人間とも言い難い、
まさに「怪物」のような姿のものが多く居た。
そう。怪物達の襲撃であった。
そしてその場に、運良くその者たちから死角となる場所であり、両親の死体背後に隠れていた雪人以外生きている「人間」は誰1人としてもう居なかった。
そんな状況下で、雪人はただただ息を潜めるしか無かった。
バタンッ!
そう猫が鳴いた瞬間、その場にいた未知の者達は一瞬にして消えていった。
.....魔法みたいに_______。
ドタドタドタドタッ(足音)
バタンッ!!!
「!なんてことだ、、、、」
再び開かれた扉の方を見て、
先程までいたもの達とは異なり、耳の形も自分と同じ普通なのを確認し、そして何と言っても焦った声色をしているその者達を見て直感的に同じ「人」であると感じ取った。
「!!」
そしてその者は小さな絞り出したような声を聞き取り、雪人の方へと近づく
「!!まだ生存者がいたか!!!!!」
「君!怪我は?!」
「.....大丈夫。大丈夫だ。よく頑張ったな。」
そう。この日は雪人にとって忘れられない日となり、
憎しみ、後悔、絶望、喪失感を抱いた日にもなった。
そして、それと同時に_______
進むべき道を見つけた日にもなった。
ヒュォ__(突風)
そして数年後、ある少年が大きな門の前に立っていた。
その門の奥にはとても大きな建物がそびえ立っている
【海底学園】であった。
【もう、後悔をせぬように_______。】















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!