第43話

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2026/02/04 08:00 更新




隣で聞こえる、静かな寝息。


風間に無理やり休まされた迅が、まだ眠っているのだ。


薄いブランケットに包まれた迅は、穏やかな表情で眠っていた。


その横顔を見た瞬間───


あなたの胸がきゅっと鳴る。




あなた
(いつもと違う……)




任務中の迅は、どんなときも落ち着いていて、どんな敵にも動じない。


でも今、目の前にいる迅は……年相応で無防備だった。


髪が少し乱れて頬にかかり、唇が、ほんの少しだけ笑っている。


あなたは思わず、小さく息を呑んだ。




あなた
(……可愛い)





そう思った瞬間、顔が熱くなる。


”かっこいい”しか知らなかった迅に、こんな“かわいさ”があるなんて。


そっとベッドのそばにしゃがみ込むと、あなたの指先に、かすかな温もりが触れた。


……迅の手が、あなたの手を探すように動いて、そのままぎゅっと握りしめてきた。




あなた
……!





あなたはびくっとして動けなくなる。


けれど、次の瞬間。


迅が、幸せそうな顔で口を動かした。




……あなた……





その一言が、仮眠室の静寂に落ちる。


あなたの鼓動が、跳ねた。




あなた
……わぁっ……!?





慌てて手を引こうとしたけれど、迅の手は思いのほかしっかりと握ったまま離してくれない。


そのぬくもりに、あなたの頬はみるみる赤く染まっていく。




あなた
……おやすみ、迅。





そう囁くと、迅の口元がふわりと緩む。


その穏やかな寝顔を見つめながら、あなたの胸の奥にも、不思議な温かさが広がっていった。




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