夕方の柔らかい光が差し込む中、あなたはテーブルの上でお菓子を並べていた。
そこへ……遠慮がちに顔を出したのは雨取だった。
首を傾げたあなたの隣で、迅がマグカップを手にのんびりとニヤニヤ。
雨取は慌てて両手を振った。
あなたは目をぱちくりさせて、興味津々。
雨取は俯いたまま、もじもじと頷く。
あなたは、「分かるよ……!」と真剣にうなずいた。
迅は吹き出しながら……
……と軽くアドバイス。
雨取がぽそっと呟くと、迅は肩をすくめる。
雨取はそんな二人のやり取りを見て、ふっと微笑む。
その一言に、迅は目を細め、あなたは一瞬固まる。
静かな空気が流れる。
照れたあなたが雨取の頭をぽんぽんと撫でて、優しく笑った。
迅はその横顔を見ながら、思わず心の中で───
……と苦笑しつつも、どこか嬉しそうに目を細めていた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。