私は必死に抵抗する。
でも、ここで大人しくしたら負けだ。
連れて行かれたら、きっともっと酷い目に遭う。
ドゴッッ
突如頭に衝撃が走り、警棒で殴られたのだと
理解したのは意識を失う数秒前。
最後に見たのは真顔で返り血を浴びている恐ろしい
彼の姿だった。
___________________________________……
竜胆は突然の兄の発言に呆気にとられた。
蘭が担いでいる女は頭から血を流し、生きている
のかすら疑う様子だ。
竜胆はいつもの調子でニコリと笑う兄を見て、
これ以上問い詰めるのはやめた。

✓ 灰谷竜胆
✓ 16歳
✓ 天竺幹部











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。