寝かしつける為に絵本を読むと
疲れていたのか思ったよりすぐ
眠りについたみかさくん
途中うとうとしながら一生懸命
聞こうとしていた姿が可愛らしかった
寝たかどうかを確認して少し
頭を撫でると小さい呼吸音が聞こえる
らぴすくんはというと
先にお風呂に入ると言っていたので
私もみかさくんを寝かしつけたら
伺いますといい部屋を出ていった
スマホの画面を照らすと
時刻はもう既に8時を回っていた
そろそろご飯を作る時間だなと思い
立ち上がってみると長時間座っていたからか
足がとてつもなく痺れていた
みかさくんを起こさないように
そろりそろりと扉を開けて廊下にでる
もうほぼ足の感覚はないに等しく
ぎこちない歩き方をする
らぴすくんに部屋を聞いていないので
とりあえずリビングで待つことにした
よろめいた足を酷使しながら
無駄に深い階段を下る
リビングに到着すると奥から
シャワーの音が聞こえてきて
まだらぴすくんは入っているようだ
めるとくんは相変わらず
ゲームをしていてこちらに気づかない
くらいに没頭しているようだったから
話しかけないように静かに動く
奥にある広々としたキッチン
あんなにも気まづそうにしていたから
とりあえず自分なりに漁って
頑張ってみることにした
先輩かららぴすくんはかなり
人見知りと聞いたのでしょうがない
部分もあるのかもしれない
こういう時は私から話しかけよう !
できれば彼氏の弟だし仲良くしたい
申し訳ない程度にどこになんの
道具があるのか確認していると
もう上がってきたのか足音が聞こえた
タオルで頭をわしゃわしゃしながら
やってきた水も滴るいい男 ←
… じゃなくて !
なんということでしょう
まさかの上裸で登場してきたらぴすくん
男兄弟で育ったから違和感がないのか
なんとも思っていなさそうな顔をしている
なんなんだこの男
なんでそんなこと言っているのか
分からないみたいな顔をしないでくれ ←
先輩から聞いた通り陸部のエースらしく
腹筋もばっきばきで身長も高いせいか
どうも中学三年生とは思えない
戸惑っていると階段から誰かが
降りてくる音が聞こえる
降りてきた正体はなんと心音くん
この光景を見た瞬間何を思ったのか
焦り始めるイケメンくんにまともな人が
いて良かったと心底安心する
ぱたぱたと駆け寄ってきて
私とらぴすくんの間に入る
少し離れた場所へ行き 、
小声でわちゃわちゃとしている
注意してくれているみたいで助かった
らぴすくんに服着てこい ! と
言い部屋へ追い出してから
申し訳なさそうに話しかけてきた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。