……いや、実際そうか…
俺はよく動いたりするから体力はあるけどあなたは元とはいえ情報担当……
ずっと座ってることの方が多いはずやし……
あなたより前を走ってたけどUターンしてあなたの方に戻る
驚いたらしく一瞬ふらふらだったあなたの足が止まる
その隙を狙って俺は…所謂お姫様抱っこというやつをした
これは不可抗力……不可抗力なんだ、そうだ…
あれから2分くらい走り続けてなんとかB国は抜け出せた
ただ、ここはwr国とB国の間となる場所だから戦場になるかもしれない
急いでここから出てかないと……
慌てて俺の名前を呼ぶあなたの声が聞こえる
何て言ったのかわからんかったけどあなたを抱えてその場に伏せた
“ ドゴンッ!!!! ”
早いことwr国の方に行かんと…
あなたの様子が少しへんやったけど、戦争慣れしてないだけやと思ってほとんど気にしとらんかった
そうや、もしここで気づいてれば、俺は……それに、あなたも…
あれからずっとこっちに向かってくる弾を避けながら上手いこと移動はしていた
ただ運悪くここがB国側の領地になってしまったらしくなかなか抜け出せずにいる
でもwr国の奴らもすぐそこに見えてて、もう少し
そんなときだった
何、言ってるん?
声がでなくて、あなたが言った言葉を理解してるはずなのに口が思うように動かなかった
なんでそんなことすると思うん?というか置いていくなんてできるわけないやろ、?
ノイズが入ったように音がガサガサして聞こえにくくなる
ノイズが入っていた感覚から今度は耳鳴りが酷くなる
あぁ、俺は一度この光景を見たことがある
無理矢理あなたの手を引っ張る
あともう少し、すぐそこに味方が見える
どんどん進んでいって、敵に見つからずに行けそうやった
あなたはそれでもずっと戻ろうとする
俺は気にせずにどんどん進む
最後なんて言ってたのかはわからない
いや、思い出せないと言った方がいいのか
あなたはなにかを言った瞬間に……
あなたは前から撃たれた
目の前が真っ白になる
音もなにも聞こえない
ただ、何故か最後にあなたの口が動いてたのだけ見えた











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。