第7話

第五話
142
2023/06/19 11:09
それから間もなく、あの子は隠に引き取られて行った
別れ際に手を振ってくれたので振り返したらちょっと微笑んでくれてほっこり。
あなた
今日も一件落着!

そう言って背伸びをする

関節がパキッと音を鳴らした。
あなた
ふぅ...で、えーっと、そこの隠の人〜  チョイチョイ))
急に呼ばれて驚いたのかピクッと肩を震わせてこちらに来る隠。


安心せい私は柱のようにヘコヘコされるような地位では無い
...?
あなた
いつもお疲れ様です
そう言って懐から小さな巾着袋を出して渡す


隠の人は不思議そうにそれを受け取って私の目を見た


私がちょいと頷くと巾着を開けてその中身を確認する。
えッッ!い、頂けません!こんな!我々に!
あなた
まぁまぁまぁ良いじゃないちょっとくらい。私の任務の後始末に任命されたのがラッキーだったってことでさっ、はいっ!貰う!
えぇ...
いつも任務が終わると隠の人が後始末をしてくれる。


死体の処理だとか血痕の後始末とか
まぁ要は大変なお仕事という訳だ。


そんな隠の人を密かに尊敬していたりもする。
だから私はいつもお菓子を差し入れに隠し持って任務に行くようにしているのだ。
まぁ毎回驚かれたり怪しまれたり時には泣かれる事もあったけど。
優しさを分けておいた方が外面良くなるし。という下心なんかどこにも無いよ。うん。
あなた
では、私はとーっても疲れているのでここらでお暇させて頂きますね
隠の皆さん頑張って〜
ペコペコと頭を下げる隠の人を尻目に私はそそくさとその場を離れた
あなた
早く帰って風呂入って寝よ。
真夜中の夜道に小さな足音が響いていた
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩

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