第100話

すぐ側に潜むもの
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2025/09/07 02:16 更新
ロイ
ロイ
あっ!
オリオ
オリオ
おぉーい!
空が夕焼けに染まり、一行はブレイブアサギ号が不時着した海岸へと向かっていた。
そしてしばらく海沿いを歩けば、少し先でこちらに手を振る仲間たちの姿が見えた。
マードック
マードック
リコ!ロイ!ドット!よく頑張ったな!
オリオ
オリオ
みんな無事だったんだね!
モリー
モリー
言ったでしょ
ドット
ドット
ありがとう、おかげでレックウザとバトルができた
空月(そつき)
空月(そつき)
ほんと、さすがだね!☆
見渡してみても、誰一人として怪我もしていないようでほっと胸を撫で下ろす。
船が壊されたと聞いた時はどうなるかと思ったけど、
全員無事ならそれ以上望むものはない。
オリオ
オリオ
へぇ、ニャローテに進化したんだ!
ニャローテ
ニャーロ!
マードック
マードック
良かったなぁ!リコ!
リコ
リコ
うん、でも……
ニャローテの進化には嬉しそうな顔をしたリコだったが、
すぐにその表情は暗くなり俯いて目を伏せる。
隣ではロイもどこか浮かない表情をしている。
モリー
モリー
どうした?
リコ
リコ
私たち、負けちゃった……
ロイ
ロイ
またゲットできなかった…
ドット
ドット
それに今度は大事な船まで
百合奈
百合奈
……(そ~ゆうことか)
……なるほど、それが理由か。
百合奈は少し眉を下げて困ったように笑った。
確かにこの負けは、まだトレーナーになりたての2人には重いものかもしれない。
フリード
フリード
リコ、ロイ。お前たちが負けたと諦めるなら冒険はここで終わりだ。
沢山の出会いがあって、沢山の経験をしてきた。
お前たちは確かな道を歩いてきたんじゃないのか?
その言葉に、ハッと目が見開かれるのが分かった。
そう…2人はこれまでたくさんの経験をしてきた。
決して平坦な道のりではなかったけれど、前を向いて力を合わせて乗り越えてきたのだ。
それは間違いなく、2人の…そして彼らの相棒の力になっている。
百合奈
百合奈
負けを知らないトレーナーなんていねぇ。
誰でも最初は躓いて、悔しい思いをして……そうやって前に進んでいく。
今回の負けから得られたものは、何もなかったか?
リコ
リコ
私……
フリード
フリード
ニャオハは進化した、ホゲータは多くの技を覚えた。
諦めない限り負けじゃない、挑戦は続く…冒険も続く
空月(そつき)
空月(そつき)
今日の負けは、次に繋がる大きな一歩だよ!
にこり、空月が笑えば、つられるようにリコとロイも笑みを浮かべる。
そして自身の相棒たちと向き合った。
その姿からは、もう2人は大丈夫だと…そう感じさせる何かがあった。
リコ
リコ
私諦めない!
残りの六英雄に会って、テラパゴスをラクアに連れて行く!
ロイ
ロイ
僕だって、レックウザに認められるくらい強くなる!
ドット
ドット
ぼ、僕も!見てるばかりじゃ嫌だ!
リコとロイが追いかける世界の謎、もっと知りたい!
子供たちはしっかりと前を見据えている。
きっとこれからも冒険は続き…その先には多くの壁が待ち受けているのだろう。
それらを目の前にした時、自分に出来ることは何だろうか。

今のままではきっといられない。
だからこそ考えなければと…百合奈は静かに目を伏せた。
リコ
リコ
教えてフリード!
どうしたらテラスタルできるの?
ロイ
ロイ
さっきのリザードンとエースバン、凄かった!
リコ
リコ
アメジオのソウブレイズも!
ドット
ドット
僕たちもあんな風にバトルできたら……!

確かにテラスタルを使えるようになって、
それを使いこなせれば戦いの幅は広がるかもしれない。
もっと強くなりたいと思うのなら、テラスタルの習得はなかなか良いアイデアだろう。
フリード
フリード
なるほど、だったらいい考えがあるぞ!
俺たちは船を修理する、
パルデアでテラパゴスについて調べたいこともあったしな
空月(そつき)
空月(そつき)
調べたいこと?
フリード
フリード
まぁ…色々とな。
その間にリコ、ロイ、ドット。お前たちはテラスタルの修行だ!
ドット
ドット
しゅ、修行!?
リコ
リコ
って、何するの!?
フリード
フリード
まぁ俺に任せとけって!
フリードは肝心なことを言い忘れる節があるから、
そうは言われても少しばかり心配になってしまう。
百合奈
百合奈
…(テラパゴスか…)
空月(そつき)
空月(そつき)
…百合もフリードと一緒に調べに行くの?
百合奈
百合奈
…!ま、まぁな…
空月(そつき)
空月(そつき)
そっか…僕にも何か手伝うことがあれば言ってね!
百合奈
百合奈
…おう!

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