数人に襲われたものの、怪我なく対処し終わった。
こういう所をみると、ちゃんと警察なんだなぁとは思う。けれど、やっぱり俺は此奴が苦手だ。
やけに強調して言うもんだ。
まあ確かに、えとさんも俺も、あなたの苗字も戦い方見てる感じ突っ込んできそうだもんな。
それでまた少し探索したあと、使われた形跡のあるドアを発見。
古びていたが、開かないほどではなかった。
ぎい、と開けると、そこには広場が。
広場の中心部には、1人の大柄な男と、周りを取り囲むようにして数人の男が座っていた。
開口一番、言った言葉は弱音とも取れる言葉。
俺たちを馬鹿にしてんのかと逆上しそうになるところを、えとさんに止められる。
3人で目線を合わせる。
あなたの苗字は俺の方を向いて、首を横に振った。
' 匂い ' がするってことだろう。
今此処で逃がせば、警察のプライドが許さない。
薬物の被害者も増える。そんなこと、二度とさせるもんか。
思いもよらなかった人の名前に、張り詰めた空気が流れる。
俺も、えとさんも、あなたの苗字も、表情を強ばらせた。
どぬとの無線が繋がっていたようで、連絡が入る。
どぬも俺も、きっとこの場の誰も正しいことなんて分からない。どうすればいいかなんて分からない。
沈黙を破って言った言葉は、諦め。
えとさんも俺もどぬも焦った。
あなたの苗字は奇妙な笑みを浮かべては、ゆっくりと瞬きをした。
あなたの苗字が走り出したと同時に、相手の大柄な男は銃を構えた。
が、相手は打てず。
近づいたあなたの苗字は、相手の銃を持っていた右腕を引っ張り、自分の右下へ。
相手の体重が左側に寄り、バランスを崩しそうな時に足を抜く。
相手も大柄。右へと体勢を立て直したあと、首へ左足で蹴りを入れ、掴んでいた右腕を首の裏側へ捻って持っていく。
そして、そのまま体重をかけて押し倒した。
ブイサインを向けて此方に振り向き、笑ったあなたの苗字。以外に、武闘派だ。
相手の腕に力を込めて、骨を折ろうとするあなたの苗字。
' もう一本 ' というのは、先程足の骨を一本折ったばかりだから。
いど。イド。緯度。井戸。
漢字変換を必死にして、たどり着いた答え。

分かりにくくてすまぬ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!