第47話

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2023/04/13 10:00
彪太郎「ごめんなぁ、2人で話したいとか言い出しちゃって、」


「んーん、大丈夫」







いつもここで話してるのに、やっぱり何かが違う



なぜかソワソワしちゃうし、うまくこたの顔を見ることが出来ない、







彪太郎「…今日はほんまありがとうな」


「いやいや、無事に琉巧くんと仲直りできたみたいでよかった、」


彪太郎「全部あなたのおかげやで」


「そんなことないって…笑」







お互いに話す内容がなくなって無言の時間が続く



だけど、横から視線を感じる



気になって振り向くと、昼は太陽に照らされていたこたとはまた違い、



夕日に照らされた綺麗な顔をしているこただった







彪太郎「…俺らの出会いってさ、不思議だよな」



彪太郎「琉巧を失って生きる希望を見失った俺を
あなたが慌てて助けてくれてさ、」



「…そんなこともあったね、」







確かにあの頃は焦った



ただただ無心に海の方向に歩いている人が、まさか夏休み中に一目惚れしたこただったから







彪太郎「…あの時も本当にありがとう」


彪太郎「俺、あの時助けてもらわなかったらあなたにも会えへんかったし、斗亜とも琉巧とも話せないままやった、」


「…そんなの私だって、風雅と離れて最悪な気持ちだったよ、」


「…だけどこたと出会って、自分らしさを見つけることができた」







親にダンサーの夢を否定された時に間違いなく
背中を押してくれたのはこた



こたのおかげで諦めない心を持つことや、自分の
意見を持つ大切さを知れた



…それに、初恋も一目惚れも経験できた







「…ありがとう、こた」


彪太郎「ううん、お礼を言うのは俺の方…ありが
とう」







ニコッとこたは微笑んだあと、私をギュッと抱きしめた



あったかい、ずっとこたに包まれてたい



…でも、







「…そういうのは、好きな人にしかしちゃだめだよ、??」







欲張りはいけない、両想いでもなんでもないのに、



そう思った瞬間、







彪太郎「…じゃあやめない、」


「…え、??」








 











彪太郎「俺、あなたのこと好きやから、」

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