第30話

第二十四話
45
2024/04/13 07:18
今日は転校生がやってきた


そいつは無気力な性格で、

そいつの目は死んだ魚のようだった。

毎朝笑顔は絶やさないやつがある日ビンタされた。

顔は赤く腫れていた。

そんなことがあったのに、翌朝には誰に聞いてもそんなことは無かったと言われた。




なんやかんやあって、アイツとは浅い関係でいたかったが協力関係になった。



アイツは作戦の一環で、先輩を殴った。

僕はアーシェが気に食わなかった。

いつもへらへらしているあの顔が大っ嫌いだった。

僕はアーシェをいじめた。




そしてアーシェは嫉妬に狂ったパンジーに刺された。




全部全部、変わらなぬ事実。
ドラコ・マルフォイ
っ!……

目が覚めた場所はベッドの上。

鼻にはティッシュが小さく丸めたものが入っていた。
マダム・ポンフリー
Mr.マルフォイ、お目覚めですか?
ドラコ・マルフォイ
…は、はい……
マダム・ポンフリー
急に倒れたので、驚きましたよ。
大丈夫ですか?
ドラコ・マルフォイ
大丈夫です…

マダム・ポンフリーに水の入ったコップを渡され、僕は一気にそれを飲み干した。

さっきから自分の心臓の音がうるさい。

混乱や、今まで僕の知らない記憶が脳内にねじ込むような感じで頭が痛い。

頭を抱えていると、声がした。
???
やぁ、マルフォイ。

ドラコ・マルフォイ
っ!!!…


顔を上げるとそこにはクーフェアイツが居た。

容姿全て変わっていて、少し男寄りになっているように見えたが輪郭が変わっていた。
ドラコ・マルフォイ
お前…僕に何を…
クーフェ
…やり直そうとしたんだ。
全てね。
クーフェ
でもダメだった。
君を死なす訳には行かないから。
こうするしかなかった。
ドラコ・マルフォイ
…こうするしか無かった?…
僕はイラつきと、悲しみが湧き出た。

少しは信頼してもらったかと思えばそんなことは無かった。

ドラコ・マルフォイ
こうして自分がやった行いが、償えると?
クーフェ
ち、違う。君を守りたくて…大切だから…
ドラコ・マルフォイ
じゃあなんで!記憶を消そうとした!
クーフェ
それはっ……
しばらく沈黙が続く
ドラコ・マルフォイ
クーフェ
君には何も知って欲しくなくて…
ドラコ・マルフォイ
協力関係だったじゃないか…
クーフェ
でもやっぱ、関係ない人に関わって欲しくなくて…
ドラコ・マルフォイ
……




ドラコ・マルフォイ
もういい。
お前の望んだ通りにしよう。
もう二度と関わらない。
クーフェ
!いや、そういうことじゃ…
ドラコ・マルフォイ
大丈夫だ、誰にもこのことは言わない。
僕は何か言いたげなクーフェアイツを無視して、その場から立ち去った。


そこから僕はクーフェを避けた。


挨拶しても。



ぶつかってしまっても。




ドラコ・マルフォイ
これで良かった…

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