気が付いたら私は、闇の中に1人でポツンと立っていた
本当に真っ暗闇で、何も見えない
一つの光さえ
ずっとここにいたら、現実なのか、夢なのか、区別かつかなくなりそうで、私はひたすら歩いた
そしたら、
真っ暗闇の中、そんな元貴の声が聞こえた気がする
元貴の声は聞こえたのに姿が見えない
違う、これは私が元貴を見ないようにしてるんだ
元貴は、もう遠い存在。
文化祭までの数ヶ月の関係。
早く元貴達から離れないと。
いつまでも迷惑をかける訳にもいかないから。
なんとかしてここから抜け出さないとな
しかし、神様は私の思いを聞いてくれないみたいだ
そう聞こえた途端、急に呼吸するのが苦しくなった
苦しいのが嫌で元貴の言葉に合わせて呼吸を何回か繰り返した
呼吸が楽になったかと思えば、目の前が温かい光に包まれた











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。