第45話

不法侵入
9
2026/05/21 22:18 更新
3日後 夕方
あなたの名字結哉
(___何も進展がない…)
抗争の件も、あなたの下の名前も
あなたの名字結哉
……
ずっと後悔していた
何も気付けなかったことに、償おうと言葉で表さなかったことを
あなたの名字結哉
(…何も情報がないし、暇な奴らが探してもくれてる、俺は信じて任せるか)
本当は探したいが、雑務もあるしむやみに出歩けない
あの襲撃以降、暁麻組が少し行動してるくらいで何もない
あなたの名字結哉
(目的も不明だが、行動しているのは事実)
あなたの名字結哉
(…人質とかに取られてないよな?)
8時
あなた
(…くだらな)
携帯の通知を見て、そう思った
男子部長が何日も部活を無断欠席してる事やら、あの組長結哉と若頭からの心配のLINE、ましてや何件もの電話
あなた
(あんな事言った赤の他人に、こうも必死になる?)
あなた
(組長は娘の代わりが居なくなったから
若頭の方は組長の精神維持の為?)
あなた
(まぁどうでも良いか、もう関係ない)
携帯を閉まって、フードを深く被る
あなた
…ようやく
目の前の門を飛び越えて、踏まれて出来た道を歩く
あなた
(…早く、早く入りたい…♡
ようやく終われるの)
あなた
(念願の復讐、念願の再会!
何年も苦しませちゃったなぁ、もう終われる)
あなた
(飢餓も、暴力も、死体処理も
まぁ他の施設に送られるけど、ここよりはマシでしょ)
玄関の前まで来て、立ち止まる
あなた
(どこから侵入しよう、鍵閉まってるだろうし
窓…も、閉まってるかな)
あなた
(やっぱりぶっ壊す?音で近隣が不審がるかな)
あなた
(…あそこは?)
横側に回って、1つの窓に手を掛ける
あなた
(あ、やっぱり開いてる)
物置であり、姉が死体を食べてた場所
姉以外誰も入らないから、鍵すら忘れられてるだろうと思った
あなた
(少し高いけど、これくらいならいける)
さんに両手を掛けて、体を浮かす
あなた
よっ
中に入り、窓を閉める
あなた
(手ぇ痛…ともかく成功)
あなた
……
もう、濃い血の匂いも、重い空気も、筋肉と神経が千切れる音はしない
ただただ、埃臭くて、月明かりに照らされて宙を舞う埃と何の音もしない静かな空間だった
あなた
(…行こう)
部屋の扉を静かに開けて、廊下を歩く







あなた
(確かアイツらの寝室ここだよな)
耳を澄まして、音がしない事を確認してゆっくり開ける
あなた
(…居ない)
あなた
(夜職でも始めたか?
それともリビングで寝てんの?)
扉を閉めて、リビングに向かう
あなた
(……起きてんだ)
微かに音が聞こえる
声かも分からない音が、リビングから
あなた
……ははっ
パーカーのポケットからナイフを出して、ゆっくりと取っ手に手を掛ける
あなた
(ようやく殺せる、ようやく…
何年も探して、繰り返し思い出して、ようやく…!!)
女性
……
男性
……誰だ
あなた
くっ、ふふっ、はははっ
あなた
はぁ……
もう隠す必要はない、視界に入ってたフードを下ろす
あなた
(暗くて分かんないな
まぁいっか、殺すことに変わりはない)
あなた
(まずは男)

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