竜胆くんと乗った大きな車は背丈がとてつもなく
高いビルの前で停まった 。
そう言って竜胆くんは私の手を引きながら
車を降りた 。私も同時に車から降りる 。
運転手の人に会釈をして竜胆くんに着いて行った 。
声でか 、怖っ 。
え 、? ヤク ? 今ヤクって言った ?
( 𝐴𝑛𝑠𝑤𝑒𝑟 : はい . 言いました . )
いつものことって大丈夫じゃなくない ??
え … もしかして反社なの … ??
私は大人しく指示された通りにした 。
エレベーターは最上階で停まった 。
私はまたもや指示された通りに行動する 。
しばらく歩いていると大きな扉の前に辿り着く 。
私は少し怖くなり , 後退りした 。
けれど , 竜胆くんは私の背中に手を回し ,
ぽんゞ , とさすってくれた 。
( ガチャっ )
竜胆くんが扉を開けた瞬間 ,
複数人の厳つい男性が私を見る 。
それだけでも , 逃げ出したいくらい怖かった 。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!