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第142話

正門良規 × クリスマス
1,662
2021/12/25 06:44







《今終わったよ、急いで帰るね》









どうしてこんな日にまで働かないといけなかったのか



仕事の休憩中に見た記事に海外のクリスマスは



お店も全部閉まっていて街中静かだと書いてあった



日本もそうするべきだ









『ただいま〜』




「おかえり〜おつかれさま」




『ごめんね、遅くなっちゃって』




「ええんやで、寒かったやろ中入り」




『なんかいい匂いする!』




「お!気づいた?実はなご飯作ってん」




『え!すごい!!美味しそう!!』









部屋に入ると机にはたくさんの料理が並んでいた



どれも美味しそうで、キラキラして見えた








「温めとくから手洗って着替えておいで?」




『何から何までありがとう』




「今日はいっぱい甘えてええで」




『ふふ、至れり尽くせりだね』









いつも甘やかされてる自覚はあるけど



今日はお言葉に甘えてもっと甘えることにしようと思う









『は〜美味しかった〜よしくんごちそうさま』




「喜んでもらえてよかった」




『なんか暖かいし寝ちゃいそう』




「あ、その前にプレゼント」




『あ、まって、私まだ買いにいけてなくて、』




「なあ、俺欲しいもんあるんやけど」




『ん?じゃあ今度一緒に買いにいく?』




「んーん、今欲しい」




『いま、?』










これはベタにあなたが欲しいとか言われるやつだ



そんなことなら可愛い下着でも用意しとけばよかった









「あなたの一生、俺にくれへん?」




『…え、』









そう言うとポケットから取り出した四角い箱



私の前に跪いてその箱を開ける









「あなた、俺と結婚してください」




『っ、する、』









予想の遥か上をいったよしくん



あまりにも私が号泣するからぎゅうっと強く抱きしめてくれる









「そんなに泣かんでもええやんか〜」




『泣くよ〜、そんなこと想像もしてないもん、』




「ふふ、よかった、サプライズやな」




『人生で1番幸せなクリスマスだよ』




「これからは毎日幸せって思ってもらえるように頑張らなな」




『よしくんと一緒ならなんでも幸せだよ』




「嬉しいこといってくれるやんか、まあ俺もあなたがいれば幸せやけど」









ふたり笑い合って、キスをして、抱きしめあって



これからの幸せな未来が見えた気がした



よしくん素敵なクリスマスをありがとう


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