市川side
亜白「本日は———」
かも有名な亜白隊長が喋り出す。
俺は先輩がいないことにそわそわしている四ノ宮を少し面白く思いながら、その場に立っていた。
隣にはたくさんの防衛隊員、こんなところで先輩が怪獣の姿になったらひとたまりもない。
しかし一つ疑問に思っていることがある。
保科副隊長の横に1つ空席があった。
「途中参加で失礼しまーす」
先輩がやってきて、保科副隊長が大笑いして、
みんなで先輩の腕立ての応援して、
四ノ宮と先輩がケンカして…
たくさんのことがあった1日で疲れ過ぎた。
俺は寮に入るなり一瞬でベットへ行き、そのまま寝てしまった。
そこから毎日ハードな訓練が始まった。
解放戦力は徐々に上がっていき18%まで到達。
少しずつ銃の扱いにも慣れてきた。
保科「市川、えらい伸びてきたなぁ」
市川「そうですか?まだまだ全然ですよ」
保科「それカフカに言ったらイヤミやぞ」
入隊してからしばらく経ったが保科副隊長のことは、
あまりよくわからないでいる。
カフカ「あーー!疲れたぁぁー!」
市川「疲れたって言ったら余計疲れますよ」
伊春「まあおっさんだしな」
市川「30代怖いですね」
伊春「だな」
カフカ「おいお前らちょっと出てこい」
毎日の風呂の時間はすごく楽しい。
こうやってワイワイしていると、なんだか怪獣なんていない気がしてくる。
伊春「そういやどうしてみんな防衛隊員になったんだ?」
伊春くんがそう尋ねて、先輩のターンになった時、
先輩は亜白隊長と幼馴染だったことを告白した。
そこからというもの、質問攻めした他の隊員達が、
のぼせて現在、四ノ宮に連続殺人といじられている。
自業自得という言葉が一番似合うだろう。
四ノ宮「そういやさっき、見たことない女の人が歩いてたんだがど…アンタなんかしらない?」
市川「さあ?不法侵入者じゃなかったらいいだろ。
お子ちゃまはさっさと寝たらどうだ?」
四ノ宮「はぁぁあ?」
そうやって平和な毎日を過ごしていた。
初任務で出会った怪獣は後に怪獣9号と名付けられた。
俺は現在伊春くんがとてつもないアホなことに、
感謝しているところである。
絶賛入院中だが、カフカさんは元気そうだ。
そういえばあなたさんはこの病院に…
「それだと、日比野さんが怪獣って聞こえるけど?」
そこに立っていたのは約二ヶ月ぶりみたあなたさんだった。
「最近はどう?って聞こうとしたけどとりあえず健康ではなさそうだね」
市川「初任務で怪獣9号と接触しました。」
「怪獣9号と?最近人に化けたって噂になってる?」
市川「………なんでそれ知ってるんですか?」
しまったと言わんばかりに口を押さえたあなたさん。
これで証拠ができた。
市川「あの…あなたさん。俺は入隊式のときに保科副隊長の横に一席空きがあったのが気になりました。それで色々調べたのですが…」
あなた、第三部隊の副隊長なんですか?
保科「どこでその情報を手に入れた?」
「保科…なんでここに?」
保科「お前は上層部に殺されたいんか?」
「べつにあんたには関係ないやろ」
保科「他の隊員とは極力関わらない、これが上と結んだ条件や。お前はそれを破ってる」
市川「あの……それって………」
保科「市川。そこらへんにしとき。こいつに副隊長なんてそんな大層なもん務まるやつなわけないやろ」
気まずい雰囲気がしばらく流れたあと、あなたさんが、"保科はででいったら?"と強い口調で言った。
そこでまたヒートアップするのかと思いきや今回はすんなりとその場が治った。
また俺とあなたさんの二人の空間になる。
「レノくん、私来週から自宅療養に変わるの。
また会えるときはここに連絡して?」
市川「あの…それって…」
「保科にはナイショね?」
そういって俺はあなたさんと秘密の関係を結んだ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。