第52話

_エンディングロールに , 君の名前を
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2026/06/21 11:38 更新























































































hsrb
 _____あなたの下の名前(カタカナ) 








  名前を呼んだ , もう一度




  体温も重みも感じなくなった

  行き場をなくした手を

  眺めながら何度もその名を呼ぶ




  主人を無くした服から

  わずかに彼女の匂いがして

  無意識のその匂いを辿ってしまう











hsrb
 ああ俺 , 何してんだろうな 








  そう言って自分自身の触手で

  自らの左腕を抉った




  衝動を抑えるために

  必死の思いで自分自身を

  傷つけ , 自我を保つ





  脳裏に浮かぶ彼女の笑顔が

  少し諦めたように微笑んでいるのは

  気のせいだろうか




  もうずっと心の底から

  笑った彼女の笑みを見ていないような気がする

  上手くその顔が思い出せない




  記憶の中に映るあなたの下の名前(カタカナ)は

  無理をしている表情ばかりだった













hsrb
 久しぶりに一緒に帰りましょうか 







  そう言って彼女の服を

  離さないまま立ち上がった時




  何か重い感触があるのを感じ取った








hsrb
 これ , は 








  恐る恐る確認すると

  それは少し錆び付いた

  ロケットペンダントだった



  ホシルベがこのロケットペンダントを

  忘れるはずがない













































____________














































hsrb
 これ , あなたの下の名前(カタカナ)に 
you
 ...もしかしてプレゼント? 

hsrb
 それ以外何があるの 



you
 これロケットペンダントだ 





  いつもあまり感情を

  出さない彼女の声色が

  明るくなったのが分かる



  割れ物を扱うような

  丁寧な手付きでペンダントを眺めていた







hsrb
 俺が作った一点物なんだよねこれ 
you
 思った以上に手が籠ってる 


hsrb
 …重かった? 






  心配そうに彼女の

  様子を伺う国を代表するヒーロー



  それがおかしかったのか

  あなたの下の名前(カタカナ)は肩をくすめた






you
 いいえ , 凄く嬉しい 
you
 肩身離さずにつけると約束する笑 







  そう言ってこれでもかと言うくらいに

  万遍の笑みを見せつけてきた





  どんな花よりも綺麗で

  美しい忘れることのない笑顔だった




























___________________





















































  思い出と共に彼女の幸せそうな顔が

  徐々に浮かんできた




  思わずロケットペンダントを握る手に力が籠る






hsrb
 俺のせいだ 







  向き合うのが怖かったから



  
  優先順位を狂わせたから




  傍にいるべき相手を間違えたから










  
  全てがもう過去の話で

  何も変わることのない残酷な事実だ









hsrb
 _____今日の夕飯
 久しぶりに俺が作るよ 







  それでも彼は語り続ける



  今までの空白の時間を埋めるように



  自分の後悔する気持ちを紛らわせるように



  自我を保つために , 現実から目を逸らすように


  
  





  彼女の物語人生を終わらせないように




  これが正解かだなんて誰にも分からない




  ただ1つ , 聖女 あなたの下の名前(カタカナ)・エルムは死んだ

  その結末を誰かが変えることは出来ない






























  END______________ ¿




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