第22話

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2024/11/15 05:58 更新








空港まで送ってくれるだけかと思っていたら、





グクは駐車場に車を停めて私の荷物をおろした 。


グク
グク
   中まで送る   




と、小さく言って歩き出す 。













手荷物検査場の前に着くと、



















グクは右手で私の左手を握った 。








































グク
グク
   …… ごめんなさい !!   







グクは繋いだ手をぎゅっと握って、



ぎゅっと目を閉じて、そう言った 。






(なまえ)
あなた
   ……… グク ?   

グク
グク
   …… ごめんなさい   

(なまえ)
あなた
   ………… うん   

グク
グク
   ごめん …… ごめんな   





初めて聞いたグクの 「 ごめん 」 は、ひどくかすれていた 。









ゆっくりと目を開けて、ゆっくりと私を見る 。




グク
グク
   …… 自分勝手なことばっかりして   
グク
グク
   振り回して本当にごめん   

(なまえ)
あなた
   …… ん   

グク
グク
   また会えるから、それまで頑張ろうな   






グクは目尻を下げて小さく微笑んだ 。
















あぁもう、ずるいなぁ 。



ずっと聞きたかった 「 ごめん 」 を



どうしてここで今言うかな 。










どうして今さら 「 また 」 なんて言うかな 。



ちゃんと最後まで悪者になりきってよ 。











今日は絶対に泣かないと決めていたのに、



喉の奥から嗚咽が込み上げてきて、視界が滲んだ 。
 
























やっぱり私が好きだと思ってくれた ?
















違うよね 。









ただ離れるこの瞬間が寂しいだけだよね 。




















ほんと、バカだなぁ 。












嘘、下手だなぁ 。














" また " なんてないくせに 。
































____ キムさんのこと、好きなんでしょ ?















きっともう、2人の思いは通じあっているんだよね 。




きっと初めて門限を破ったあの日、



2人に何かあったんだよね 。
















グクが1番辛かった時に支えていたのは、



私じゃなくてキムさんだったんだよね 。
















分かってた 。












浮気なら許そうと思っていたのは、



単なる浮気じゃないと気づいていたから 。










グクが浮気できないことくらい、私が一番分かってる 。















浮気じゃなかったんだよね 。








キムさんのこと、本気で好きになっちゃったんだよね 。















なんでかなぁ 。




ドラマにいるような、敵意むき出しの女だったら



私だって太刀打ちできたのに 。











全然違うじゃん 。













純粋にグクの事が好きなんだろうなって ____



ひと目見ただけで分かるじゃん 。
















私、結構酷いことされたよね 。



グク、結構最低だったよね 。















今だってそう 。




グクの勝手な事情で私は帰らされるわけで 。











言いたいこと、たくさんあったのに 。




最後に、全部吐き出してやろうと思ってたのに 。














どうしてだろう 。



今私の中に溢れてくる言葉は、そんなものじゃなくて 。



なんで、どうしても憎むことができないのだろう 。










どうして __



出会った頃からずっと変わらない想いだけ、



こんなにも溢れてくるのだろう 。





























ねえ、グク 。



















" 好きだよ、大好き "

























𝙉𝙚𝙭𝙩 .


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