ギリギリ滑り込んできては息を切らしてる自分の耳に、心配するような声が聞こえてくれば、そちらに目をやり以下を。
そう答えれ、気にかけてくれた彼にお礼を言おうとするが、すぐにレッスンが始まってしまった。
最初は音源を聞く。持っていたペンを走らせ韓国語の上に、耳で聞いたままの読みをカタカナで振っていく。
何度か聞いたり軽く歌った後、1人ずつ歌うように言われる。
その後も韓国語の発言に指摘されるばかりで、少し落ち込んだまま自主練が始まった。
すると先程の彼が、また声をかけてくれた。
2スター全体のリーダーになった彼は、キム・ジュンソと言うらしく、オーディションに参加する前はWeiというグループにいたらしい。
日本語も勉強しているという彼は、私がよくわからないときは、日本語で教えてくれた。
丁寧に教えてもらった為か、細かく子音の発音などは、だいぶわかった。
その日彼は、自分の練習より私や、その他の人たちの練習に付き合ってくれた。
その日の練習終わりにお礼を言えば、いつかこのお返しができるといいな。と思いながらレッスン室を後にした。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。