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第7話

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2026/02/14 22:56 更新



 屋上の扉が開いて、細身の人物が入ってきた。


 フードの奥から聞こえた声は、落ち着いた女性のも
 の。


女性(?)
女性(?)
こんばんは。合流が遅れてしまい、すみません


ぺいんと
ぺいんと
……誰?



 俺が聞くと、彼女、?は一瞬だけ間を置いてから答
 えた。


しにがみ
しにがみ
しにがみと申します。後方支援担当です


ぺいんと
ぺいんと
後方支援?


しにがみ
しにがみ
はい。前に出ると、だいたい転びます…!


ぺいんと
ぺいんと
自分で言う?


 思わずツッコむと、彼女、?は小さく笑った。

しにがみ
しにがみ
事実ですので!



 ……あれ?

 初対面のはずなのに、
 この返し、妙に話しやすい。

 クロノアが首をかしげる。

クロノア
クロノア
声と見た目、女性にしか見えないけど…?


しにがみ
しにがみ
よく言われます。


クロノア
クロノア
否定しないんだ。


しにがみ
しにがみ
否定すると話が長くなるので…


ぺいんと
ぺいんと
合理的すぎない?


 俺が言うと、しにがみは少しだけ肩をすくめた。

しにがみ
しにがみ
無駄な説明は省きたい派です。
(説明書見ないで、椅子作ろうとした人)


ぺいんと
ぺいんと
気が合いそうだな!
(企画の説明わからなくて人に頼る人)


 そう言った瞬間、相手の視線が一瞬だけ俺に向いた。

しにがみ
しにがみ
……そうですね。


 ほんの一瞬。
 でも、その間が、やけに自然だった。
 まるで昔のように…?
 あれ、昔って…?

クロノア
クロノア
で、サポートって何できる?


しにがみ
しにがみ
回復と、機械対応と、足手まといにならないことです!


クロノア
クロノア
最後いる?


しにがみ
しにがみ
重要ですよ?


 即答。

 俺は吹き出しそうになるのをこらえた。

ぺいんと
ぺいんと
はっきり言うな。


しにがみ
しにがみ
期待されると、失敗しますので…


クロノア
クロノア
自己分析が的確すぎる…


 クロノアさんが苦笑する。

クロノア
クロノア
この人、変だね。

ぺいんと
ぺいんと
だな。


 でも、不思議と嫌じゃない。

 むしろ……

ぺいんと
ぺいんと
……まあいい


 俺は肩をすくめた。

ぺいんと
ぺいんと
サポート役なら歓迎する!


しにがみ
しにがみ
ありがとうございます。では、必要な時にお呼びください。


ぺいんと
ぺいんと
いや、呼ぶ前に来そうだけど…。


しにがみ
しにがみ
はい。空気は読みますので。


ぺいんと
ぺいんと
絶対読む側じゃないだろ、それ



 そう言うと、しにがみは少しだけ笑った。


 その笑い方が、なぜか……

 昔から知ってる気がした。


間違えて3話にしていたので、変えました…

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