照side
今の時刻は、午前6:50。
隣を見てみると愛しの彼女が起き上がろうと
していた。
「…まって、いかないで」
「もうちょっといちゃいちゃしよ、」
俺がそう言うと彼女は戸惑った顔をしながら、
布団に入ってくれる。
そんな優しい所が俺は好きなんだけど。
『照、今日は甘えたい日なの?笑』
そう言って俺を柔らかな目で見つめる彼女は
どこまでも愛くるしい。
「ぅん…いいじゃん別に」
『いいけどね笑』
俺が彼女の首に顔を埋めると、恥ずかしそうにする。
『ひ…照、くすぐったいよ、笑』
「…跡つけていい?」
俺がそう聞くと、いいよと言ってくれたので
見える所も見えない所も全部に跡をつけた。
「ん…俺の物って感じ…。」
『なにそれ笑』
もう…ほんとに可愛い。
「…あなたの下の名前、好き…大好き…っ、」
俺がめいいっぱい好きを伝えると、彼女はそれに
答えるように、
『んふふ、私も好きだよ』
ほんとに可愛い。
…もう、一生俺のものだから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。