→高校生×大学生
→片想い
あなたの自分の名字あなた、ただいま私は今日も好きな人の恋愛相談にのってます。
あなたのお相手の名字あなたのお相手の名前先輩。少し前まで同じ部活の先輩後輩だった。そして…私の好きな人でもある。だけどあなたのお相手の名字先輩にも好きな人がいる。
それが愛川奈美先輩。奈美先輩が部長であなたのお相手の名字先輩が副部長。そして私は奈美先輩から部長を引き継いだ。奈美先輩と同じ大学に行くため当時のあなたのお相手の名字先輩には到底手の届かなかったレベルの大学に死ぬ気で勉強した結果合格し今は同じ大学で楽しいキャンパスライフを送ってるんだとか。
そして私は今『先輩の恋愛相談にのる会』という名目で(裏の目的は先輩に会うためだが)先輩とカフェでゆっくりおしゃべり。
何よりも眩しいその笑顔。でもこの笑顔は私だけじゃなくいろんな人に見せる笑顔だ。それくらい分かってる。奈美先輩に見せる笑顔とは全く違う。それでも今くらいはその笑顔をずって見ていたい。
先輩とは中学からの付き合いだ。奈美先輩よりも距離が近くてもおかしくないのに実際は天と地くらい遠い距離だ。
いつからこうなったんだろう?中学生のときにもっと攻めてればよかったかな。そしたらこんな惨めな気持ちで先輩の相談にものってないはずだ。
カフェに行った日の夜。先輩からは
『今日はありがとう!久しぶりに会えて楽しかった!もしよかったらまた相談させてほしいな🥺』
とLINEが来た。遊んだあとにメッセージを送ってくれるとことかぴえんの絵文字を使うところとか本当にやめてほしい。メロすぎる。これだから私はあなたのお相手の名字先輩の沼から脱出できる気がしない。
『こちらこそありがとうございました🙏先輩と話せて楽しかったし嬉しかったです!相談どしどし受け付けてるんでいつでも相談してくださいね💪🏻』
とだけ送って興奮を落ち着けるため早めに布団に入った。
その日の夜。私は夢を見た。だいたいあなたのお相手の名字先輩と遊んだ日とかはあなたのお相手の名字先輩との夢を見てしまう重度の片想い拗らせ具合だが今日のはいつもと違った。
なんか今日はやたらあまあまなカップルになってた。もちろん夢だからところどころ「?」となるところはあったけど。それを差し置いても幸せな夢だった。
今日だけはこの夢がずっと続いてほしいって思ってた。いつも私はあなたのお相手の名字先輩に魅了されてばっかりだ。でもこの夢はあなたのお相手の名字先輩も私にメロメロになっている。神様、夢だとは分かってるけど今だけはこの幸せに浸らせてください。そう願ってたのに。
そう言って目覚めた。時計を見たらまだ朝の5時。この起きるまでの1時間、もっとあなたのお相手の名字先輩との夢を見させて欲しかった。
あーあ。私なら奈美先輩の知らないあなたのお相手の名字先輩知ってるのに。でもそのまた逆もしかりで。私の知らないあなたのお相手の名字先輩を奈美先輩は知ってるんだろうな。
…でもそれを踏まえてもあなたのお相手の名字先輩なら間違いないって思うのにな。そんな虚しいことを考えながら二度寝した。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。