第5話

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2020/08/21 09:21
さとみSide 
さとみ
さとみ
…はぁっ、、、
女なんて、好きになること絶対にないのに。
あの女が、脳裏から離れない。
さとみ
さとみ
(確か、社長令嬢だったよな…。)
さとみ
さとみ
(あいつも、苦労してんだなあ…。)
別に。どーでもいいはずなのに。
さとみ
さとみ
(気になる…。)


授業も、全く集中できず、上の空だ。






もぶ
もぶ
何考えてんだろ…。
もぶ
もぶ
こわいな…。笑
ー俺はいつも、仮面を被っている。
さとみ
さとみ
…。
ーーいつも、そう、あたかも不良のように。
俺が仮面を被り続ける理由、それは単純なこと。

俺みたいな奴が、真面目にしたって信じて貰えない。
さとみ
さとみ
(だって、俺)
ーーーーーーー暴走族の息子だから
初対面の人だって、俺を知っている。
「こわい。」とか、「不良だ」とか
そう言われる。
だから、みんなのご想像通りに、振舞っている。


あなたに似合う男になるために、不良なんか辞めたいって、おもっている。



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莉犬
莉犬
さーとーみーくーんー
さとみ
さとみ
(あなたって今何してるんだろう…)
莉犬
莉犬
さとみ?
さとみ
さとみ
(うーん、休み時間ってすることないよな…)
莉犬
莉犬
おい、さとみ


ぺしっと莉犬に叩かれる
さとみ
さとみ
何すんだよ!?
莉犬
莉犬
お前が無視するから。
さとみ
さとみ
え、?
莉犬
莉犬
無視してたよ
さとみ
さとみ
…まじか。


休み時間、別の学年のくせに何故か俺の教室にいる莉犬
さとみ
さとみ
…てかなんでいるんだよ
莉犬
莉犬
なんかわるいー!?
さとみ
さとみ
…べつにいいけどさ、、笑
何故か、教室の入口が騒がしくなっていた。
莉犬
莉犬
…うるさ、、
望月あなた
望月あなた
…失礼します。
その原因の彼女を見た瞬間、暑くなって。
さとみ
さとみ
っ、
俺の頬が赤く染っている所を莉犬は見ていた。
莉犬
莉犬
ほんっと…ありえない…。
さとみ
さとみ
え?
莉犬
莉犬
女ごときに赤くなってんじゃねーよ
ニヤリ、と笑う莉犬。
さとみ
さとみ
ばっっか!!聞こえるだろっ!!!?
だけど、彼女はすぐそこまで来ていて。
望月あなた
望月あなた
莉犬さん、ここは2年の教室です。
莉犬
莉犬
…。
望月あなた
望月あなた
用もなく、先輩の所にいるのは良くないですよ?
無視を続ける莉犬にため息をつくあなた
かわいい。
望月あなた
望月あなた
もうすぐ、休み時間も終わるので、ちゃんと授業にさんかするように。
と、いって帰ろうとするあなた。
さとみ
さとみ
(だ、だめ…!)
さとみ
さとみ
ね、ねえ。
望月あなた
望月あなた
…?あ、さとみ先輩。
さとみ
さとみ
どうして、わざわざ莉犬のとこに?
莉犬
莉犬
ほんっとそれ…。
望月あなた
望月あなた
忠告ですよ。サボりそうな生徒のとこにいって、忠告してるんです。
望月あなた
望月あなた
1人でもサボれば、高いレベルにはなれないので。


そう、たんたんと話すあなた。
礼儀正しくていいこだ。
莉犬
莉犬
俺ハイレベルな所目指してないんだけど?
さとみ
さとみ
色々あるんだよ笑
その色々を知っている俺は、なにも言えなかった。
ただ、これからは。サボるのはやめておこう。
いや、サボってもいいかもしれない。
そうすれば君は、俺のとこに来てくれるでしょ?

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