カル君の声で気づいた。
いつの間にか、彼の腕にしがみついていたことに。
違う、こんなに怯えたい訳じゃない。
でも、体が勝手に震える。
神覚者を前に、“死ななければならない”という強迫観念のような思想が頭の中を覆いつくす。
あぁ、もう迷惑をかけてしまってる。
レイン様に、悪い噂でも流れてしまったらどうしよう。
それにもしこんなことを、あの人にも繰り返してしまったら・・・・・・
吐き気にも似た気持ち悪さがせり上がってきて、その場にしゃがみ込んでしまう。
気持ち悪い、頭がくらくらする・・・・・・
思考もままならないのに、ネガティブなことを考える頭だけは健在で。
私、カル君にもいつも迷惑かけてる・・・・・・
攻撃魔法を使うのが怖くて、固有魔法どころか基礎魔法のナルコスすら使えなくて・・・・・・
過去のことを、未だに引きずって・・・・・・
怖がって・・・・・・
私は・・・・・・私は・・・・・・ッ。
聞こえたその声に、私は酷く安堵した。
──To be continued














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!