第18話

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2025/02/26 16:54 更新



食堂で会って以降、連絡を取ることも大学でばったり顔を合わせることもなかったミンジュからの急なメッセージ


そしてその内容を確認した私は、さらに心拍数が上がるのを感じた。




「明後日17時までバイトだから、その後でよければ」とメッセージを送ると、



ミンジュ
ミンジュ
「分かりました。お店の外で待ってます」


と素早い返信がきた。



(なまえ)
あなた
(明後日…何言われるんだろ…)





***



悶々とした気持ちで過ごしていた日々もあっという間に過ぎ、いよいよミンジュと待ち合わせの日。


いつもは難なくこなしているバイトの作業もおぼつかない。



ユンジン
ユンジン
…オンニ、どうかしたんですか…?
(なまえ)
あなた
っ、え…? いや…なにも、
ユンジン
ユンジン
何かいつものオンニじゃないみたいです。やけに時計を気にしてるし…
(なまえ)
あなた
ははっ…そう、かな……


ユンジンの勘が鋭いのか、はたまた私の行動がよほどおかしいのか。


咲良さんとユンジンに変に思われながらも、私はその時を待った。











(なまえ)
あなた
(はぁ…やっと終わった…)
咲良
咲良
おつかれ。
(なまえ)
あなた
あ…咲良さん、お疲れ様です。
咲良
咲良
今日はなんだか様子がおかしかったけど、平気?
(なまえ)
あなた
はい、すみません…



咲良
咲良
…あそこで待ってるの、ミンジュちゃん?


咲良さんが指差した方に視線を向けると、そこにはお店からほんの数m離れたところで控えめに私を待つミンジュの姿がたしかにあった。


店内の時計を見れば、17時を5分ほど過ぎた頃


(なまえ)
あなた
っあ…ですね、
咲良
咲良
10分くらい前から居たから誰だろうと思ってチラチラ見てたんだけどさ。待ち合わせ?
(なまえ)
あなた
ん…まぁ、そんなところです
咲良
咲良
そっか、帰り気をつけてね。
(なまえ)
あなた
はい、ありがとうございます。


お先に失礼しますと言って店をあとにし、私は外にいるミンジュと合流をした。






(なまえ)
あなた
…ごめん、お待たせ。
ミンジュ
ミンジュ
あ、いえ…お疲れさまです。


(なまえ)
あなた
とりあえず適当に歩く…?


すると彼女はコクリと頷いた。





歩き始めたはいいものの、私はどんな会話をすればいいか分からず一人でテンパり、ミンジュはミンジュで俯きがちで。


初めて出会ったときよりもぎこちない雰囲気だった。


なんの会話もないまま、5分くらい歩いただろうか。


そんな中ようやく、ミンジュが口を開いた。




ミンジュ
ミンジュ
こないだのこと、聞きました。
チェウォンオンニから。
(なまえ)
あなた
、え…?
ミンジュ
ミンジュ
"私の悩みごとを聞いてくれたんだ"って



まさか、チェウォンがそんなことを伝えていたなんて、想像もしていなかった。


たしかにその通りだけど、何でわざわざ当時の状況をミンジュに伝えてあげたのか私には見当がつかなかった。



ミンジュ
ミンジュ
…正直、一緒に帰れないのは残念
でしたけど…
ミンジュ
ミンジュ
それより、本当の事を伝えてもらえなかったことの方が悲しかったです。
(なまえ)
あなた
…!
(なまえ)
あなた
そうだよね…ごめん…


たしかにミンジュの言うとおりだ。


急な用事ができたと変に曖昧な答えを言われるより、ちゃんとチェウォンの相談に乗ってたと言われたほうが、ミンジュも納得できただろうに。


私の配慮が足りていなかった。



ミンジュ
ミンジュ
もう…嫌われたかと思ったんですから…笑
(なまえ)
あなた
なっ…嫌うなんて!そんな…



ミンジュ
ミンジュ
…ふふっ、その反応見て安心しました。




その言葉とともに、ミンジュは今日初めて笑顔を見せた。




ミンジュ
ミンジュ
もう嘘ついたり、変に隠しごとしたり
しないでくださいね…?
(なまえ)
あなた
…うん
ミンジュ
ミンジュ
じゃあ…はい。約束です


そう言ってミンジュは私の前に小指を出す。私もつられて小指を出すと、ミンジュは半ば強引に指切りをした。








だけど私はこのときから既に薄々感じていた。


きっと、この約束を守ることは出来ないだろうって。









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