第72話

[ 輝る星の決意、煌めいた灰簾石 ]➋
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2026/01/15 07:00 更新


  [ 輝る星の決意、煌めいた灰簾石 ]

      第二話  頑迷固陋がんめいころう




輝星せーら
輝星せーら
……帰りました。
ヴェガ・レヒト
ヴェガ・レヒト
うわぁ広い…まぶし…


 王城に入ると、天井にはいくつもの星が
 散りばめられているシャンデリアに
 大きな広間。そして10人ほどの召使が
 綺麗に並び「おかえりなさいませ」と
 声を揃えた。

 せーらにとっては見慣れた光景ではあったが
 正直それどころではなかった。

 何故なら、「彼」が目の前に
 立っているからである。


…やっと来たか、せーらよ
待っていたぞ。
輝星せーら
輝星せーら
…こないだは笑顔で送り出して行ったかと思いきや、また戻ってこれですか。
輝星せーら
輝星せーら
少しは考えも改まったかと思ったのに。


 お互いがそう睨み合っていると
 その場の空気を変えるため、
 ヴェガが話に割り込んだ。

ヴェガ・レヒト
ヴェガ・レヒト
あ、あの〜…
割り勘で申し訳ないのですが…
ヴェガ・レヒト
ヴェガ・レヒト
まずは一度、部屋に入るところから
始めませんか、?

ここで話し合うのもあれですし…
輝星せーら
輝星せーら
…そうだね。
ありがとう、ヴェガ。
では…客の2人は召使が別の部屋に
連れて行ってくれるだろう。
そちらについて行くが良い。
せーら、お前は…
輝星せーら
輝星せーら
…分かってる。
さっさと終わらせて。
…では、向かうとしよう。


 そう言って各々部屋へと向かおうとしたとき、
 ヴェガが足を止め、少し大きめの声で呼んだ。

ヴェガ・レヒト
ヴェガ・レヒト
…せーら、っ
輝星せーら
輝星せーら
…何、?
ヴェガ・レヒト
ヴェガ・レヒト
……頑張ってね
輝星せーら
輝星せーら
…!
輝星せーら
輝星せーら
…言われなくてもやるっての、みかん少年


 せーらはヴェガに向かって少し笑うと
 そのまま背を向け歩いて行った。

 その後ろ姿は凛々しく、自信に満ち溢れており
 それはとても「かっこいい」と感じる
 背中だった。

 それと同時に、
 彼も向かうべき場所へと向かって行く。

 …本当に大丈夫なのかという心配を、
 その場に残して。


 Sarah side


 連れてこられたのは、よく家族で
 相談する時に使われていた部屋。

 大広間とは打って変わってさほど
 煌びやかではないが、そのシンプルさが
 何故かさらに美しさを増している。

 部屋には二つの椅子と、円型のテーブルが
 置かれていた。

…座りたまえ


 テーブルには何もない。
 本当に必要最低限しか考えないな。
 茶菓子くらい出すだろ…

 そう脳内で愚痴を溢しながら、
 用意された椅子へと腰掛ける。

輝星せーら
輝星せーら
……そういえば、母さんは?
…知らん。
何か準備があるとかどうとかで
後で会いに来ると言っていた。
輝星せーら
輝星せーら
…そう。


 あの母さんが準備…?
 まさか俺を捕えようとかじゃないよな…

 …でも母さんはそんな事しない
 むしろ、俺に比較的協力してくれる。
 …後で話したいな。

 そのためにも、早く終わらせよう。

輝星せーら
輝星せーら
…それで、話って何?
…まだ、活動は終わらんのか?


 その言葉を聞いた瞬間、
 せーらは一瞬で立ち上がった。

 「もうこいつとは話したくない」、
 そう本能が動いてしまったのだろう。

輝星せーら
輝星せーら
…帰る
…待ってくれ、
最後まで、話を聞いてくれ。
輝星せーら
輝星せーら
…これ以上何を言うつもりなの。
…そういう意味じゃないんだ
「調子はどうだ」という意味だ
輝星せーら
輝星せーら
紛らわs…まあ、そこそこ。
輝星せーら
輝星せーら
案外地球のみんなも
優しく接してくれてる。
そうか、では……
「願い」は、果たしたんじゃないのか?
輝星せーら
輝星せーら
…は?
お前がテルボーシ星の発信者に
なると言っていた時…

願いとして「テルボーシ星のことを
人間に伝えたい」というものが
あっただろう。
それはもう叶ったんじゃないのか?
輝星せーら
輝星せーら
…何が言いたいの
まだ分からんか…


 父親は立ち上がり、せーらの目の前に立ち
 息を吸ったかと思うと、
 一気に言葉を吐き散らかした。

いい加減に戻ってこいと
言っているんだ!!!
幾つ待たせるつもりだ、
いい加減にしろ!!!!
輝星せーら
輝星せーら
やっぱり、何も変わってない。
口うるさく言えば俺が
戻るとでも?
輝星せーら
輝星せーら
…いつまでも古いやり方に固執する
頑迷固陋な人だとは思わなかった
輝星せーら
輝星せーら
もういい。
少しはマシになったかなって
期待した俺が馬鹿だった。
輝星せーら
輝星せーら
でも、まだ用は済んでないから
準備が終わったらまた話に来るよ。
輝星せーら
輝星せーら
じゃあね。
今日話すのはこれで終わり。


 そう言って俺はすぐさま
 その場を去った。

 部屋を出る前、何か言っていた
 気もしなくないが、
 別にどうでも良かったから、そのまま
 部屋を出て、ヴェガ達の部屋へ
 向かおうとした、その時。





 見覚えのある女性が1人、
 こちらをみて微笑んでいたのだった…




お母さん
…せーら、!
輝星せーら
輝星せーら
…お母さん……!!








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